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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2023年10月 問題20

ブレーキに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

ブレーキは、自動車の熱エネルギを運動エネルギに変えて制動する装置である。

停止距離とは、運転者がアクセル・ペダルから足を離したときから車両が停止するまでに車両が進んだ距離をいい、空走距離と制動距離を合わせたものをいう。

ブレーキ液は、月日の経過により、含まれる水分量が多くなる性質がある。

制動距離とは、ブレーキが作用してから停止するまでに車両が進む距離をいう。


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解説

(1)ブレーキは、自動車の熱エネルギを運動エネルギに変えて制動する装置である。

選択肢(1)が不適切です。

正しくは、以下の通りです。

ブレーキは、自動車の運動エネルギを熱エネルギに変えて制動する装置である。

(2)停止距離とは、運転者がアクセル・ペダルから足を離したときから車両が停止するまでに車両が進んだ距離をいい、空走距離と制動距離を合わせたものをいう。

選択肢(2)は、適切です。

停止距離とは、”ドライバーが危険を察知して車が止まるまでの距離”になります。

  『停止距離=空走距離+制動距離』

(3)ブレーキ液は、月日の経過により、含まれる水分量が多くなる性質がある。

選択肢(3)も適切です。

ブレーキ・フルードを2年程度使用すると水分量が$5%$程度になるといわれていますので、2年間でブレーキ・フルードの沸点はかなり低下してしまうと考えられます。

ブレーキ・フルードの成分は主にグリコール・エーテルで、防錆剤などの添加物が入っています。

吸湿性(水を吸い込む力)が高いため、長期間交換しないとブレーキフルード中の水分が多くなっていきます。

理由としてはグリコール系の欠点は 「吸湿性」 があることです。

つまり、空気中の水分と仲良くなる性質があります。

フルード中の水分が多くなると、沸点が下がり、ベーパーロックの発生する危険性が高まるため、2年程度で全量交換します。

車検整備では必ず行う作業です。

(4)制動距離とは、ブレーキが作用してから停止するまでに車両が進む距離をいう。

選択肢(4)も適切です。

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