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2G 登録試験 2016年10月 問題04

自動車のマフラから排出される排気ガスに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

空気の供給不足などにより不完全燃焼したときのCO(一酸化炭素)は、「2C(炭素)+O2(酸素)=2CO」のように発生する。

NOx(窒素酸化物)の発生は、理論空燃比付近で最小となり、それより空燃比が小さい(濃い)場合や大きい(薄い)場合は急激に増大する。

クエンチング・ゾーン(消炎層)にある燃え残りの混合気は、排気行程中にピストンにより押し出されて未燃焼ガスとして排出される。

CO2(二酸化炭素)濃度は、理論空燃比付近で最大となり、それより空燃比が大きい(薄い)領域では低下する。







解説

選択肢(2)が不適切です。

エンジン編・総論からの出題です。


(1)空気の供給不足などにより不完全燃焼したときのCO(一酸化炭素)は、「2C(炭素)+O2(酸素)=2CO」のように発生する。

この選択肢は、適切です。

反応前の原子 反応後の原子
炭素の数 酸素の数 炭素の数 酸素の数
2個 2個 2個 2個
2C O2 2CO

(2)NOx(窒素酸化物)の発生は、理論空燃比付近で最小となり、それより空燃比が小さい(濃い)場合や大きい(薄い)場合は急激に増大する。

この選択肢が不適切です。

正しくは、以下の通りです。

NOxの発生は、理論空燃比付近で最大となり、それより空燃比が濃くても薄くても急激に低下する。


(3)クエンチング・ゾーン(消炎層)にある燃え残りの混合気は、排気行程中にピストンにより押し出されて未燃焼ガスとして排出される。

この選択肢は、適切です。

正常な燃焼では、火炎と燃焼室壁面の間に薄い空気の層ができます。

この層は温度が低く炎が消えるので、消炎層(クエンチングゾーン)と呼んでいます。
この層が断熱材として働き、燃焼室溶損を防いでいます。

このクエンチング・ゾーンにある燃え残りの混合気が、排気行程中にピストンに押し出されて未燃焼ガスとして排出されます。

(3)CO2(二酸化炭素)濃度は、理論空燃比付近で最大となり、それより空燃比が大きい(薄い)領域では低下する。

この選択肢は、適切です。

二酸化炭素濃度は、理論空燃比付近で最大となり、それより混合気が薄い領域では低下します。


二酸化炭素濃度」なんてキーワード、初登場ですか?

細かいところを出題するような最近の傾向となってきました。

CO2濃度の単位は、

parts per million(パーツ パー ミリオン)の略です。

パーは/のことです。

全体の100万分の1 です。

二酸化炭素濃度の場合は、空気 1 m3 中に含まれる該当成分の量(mL 単位)を表すのに用いられます。

すなわち、ppm は mL/m3(= cm3/m3)を意味します。

複雑になってきましたのでここまでにします。

2G 登録試験 2013年03月 問題02

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