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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2023年10月 問題23
差動制限型ディファレンシャルに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)ヘリカル・ギヤを用いたトルク感応式では、ピニオンの歯先とディファレンシャル・ケース内周面との摩擦により差動制限力が発生する。
選択肢(1)が適切です。
トルセンとは”トルク・センシング(トルク感応式)”の略称で、駆動力を感知して左右の車輪に生じる回転差に制限を加える仕組みを取り入れている装置です。
ディファレンシャル・ケースと呼ばれる器の中に複数のギヤが内蔵されており、噛み合わせたことによる抵抗およびディファレンシャル・ケースとの摩擦を使って駆動力の配分を行い、走行安定性を得るものです。
ヘリカル・ギヤを用いたトルク感応式では、ピニオンの歯先とディファレンシャル・ケース内周面との摩擦により駆動力の配分を行います。
(2)回転速度差感応式で左右輪の回転速度に差が生じると、低回転側から高回転側にビスカス・トルクが伝えられる。
選択肢(2)は、不適切です。
正しくは、以下の通りです。
回転速度差感応式で左右輪の回転速度に差が生じると、高回転側から低回転側にビスカス・トルクが伝えられる。
(3)トルク感応式のディファレンシャル・ケース内には、高粘度のシリコン・オイルが充填されている。
選択肢(3)も不適切です。
正しくは、以下の通りです。
回転速度差感応式のディファレンシャル・ケース内のビスカス・カップリングには、高粘度のシリコン・オイルが充填されている。
(4)回転速度差感応式に用いられているビスカス・カップリングは、インナ・プレートとアウタ・プレートの回転速度差が小さいほど大きなビスカス・トルクが発生する。
選択肢(4)も不適切です。
正しくは、以下の通りです。
回転速度差感応式に用いられているビスカス・カップリングは、インナ・プレートとアウタ・プレートの回転速度差が大きいほど大きなビスカス・トルクが発生する。