整備士ドットコム
Jidoshaseibishi.com
複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2023年10月 問題12
点火時期制御に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)通電時間制御は、エンジン回転速度が低くなるに連れて、トランジスタがONする時期(一次電流が流れ始めるとき)を早めている。
選択肢(1)は、不適切です。
正しくは、以下の通りです。
通電時間制御は、エンジン回転速度が高くなるに連れて、トランジスタがONする時期(一次電流が流れ始めるとき)を早めている。
厳密には、けっこう複雑な問題で難解です。
1次電流を流しておき、遮断した時に2次側に高電圧を発生させます。
コイルを流れる電流は、コイル固有の性質を表す時定数なるもが存在し、この性質を考慮したうえで電流制御を考えなければなりません。
エンジン高回転時、1次電流の立ち上がりが問題になってきますので、遅れる分、早めにトランジスタを稼働させなさいという問題です。
(2)ECUは、クランク角センサ、カム角センサ、スロットル・ポジション・センサなどからの信号をもとに、そのときのエンジン回転速度や負荷を計算して点火すべき気筒及び点火時期を算出する。
選択肢(2)は、適切です。
(3)エンジン始動後のアイドリング時の基本進角は、インテーク・マニホールド圧力信号又は吸入空気量信号により、あらかじめ設定された点火時期に制御されている。
選択肢(3)は、不適切です。
正しくは、以下の通りです。
エンジン始動後のアイドリング時の基本進角は、クランク角度信号(回転信号)により、あらかじめ設定された点火時期に制御されている。
あるいは
通常走行時の基本進角は、エンジン回転速度信号及びインテーク・マニホールド圧力信号又は吸入空気量信号により、あらかじめ設定された点火時期に制御されている。
(4)アイドル安定化補正は、アイドル回転速度が低くなると点火時期を遅角し、高い場合は進角してアイドル回転速度の安定化を図っている。
選択肢(4)も不適切です。
正しくは、以下の通りです。
アイドル安定化補正は、アイドル回転速度が低くなったときに点火時期を進角し、高くなったときに遅角してアイドル回転速度の安定化を図っている。