整備士ドットコム
Jidoshaseibishi.com
複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2023年10月 問題21
ABSに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)エンジン始動後の発進時にゆっくりと加速した場合などに、静かな場所では、エンジン・ルームから ABSのポンプ・モータの作動音が聞こえる場合があるが、これはABSのイニシャル・チェックの音である。
選択肢(1)は、適切です。
エンジンの始動時に点灯するABSの警告灯ですが、正常に動いているときは数秒後に消灯します。
ブレーキ・ペダルを強く踏み込めば正常に機能します。
エンジンを始動した直後に音や振動が聞こえることがありますが、ABSを確認しているイニシャル・チェックの音です。
(2)ハイドロリック・ユニット部は、ECUからの駆動信号により各ブレーキの液圧の制御とエンジンの出力制御を行っている。
選択肢(2)が不適切です。
正しくは、以下の通りです。
ハイドロリック・ユニット部は、ECUからの制御信号により各ホイール・シリンダの液圧(油圧)の制御を行っている。
(3)ECUは、自己診断機能により、電子制御機構に起因する故障を検出すると、ウォーニング・ランプを点灯させるとともにダイアグノーシス・コードを記憶する。
選択肢(3)は、適切です。
診断することを英語では、ダイアグノーシス($diagnosis$)です。
車載式で診断しますので、$OBD(On-board \ diagnostics)$と言い表したりします。
車載式故障診断装置$(OBD:On-Board \ Diagnostics)$とは、エンジンやトランスミッションなどの電子制御装置$(ECU:Electronic \ Control \ Unit)$内部に搭載された故障診断機能です。
$ECU$は、自動車が安全・環境性能を発揮するため、センサからの信号等に基づき最適な制御を行っているが、断線やセンサの機能異常等の不具合が生じた場合には、その故障コード(エラー・コード、故障診断コード、$DTC(Diagnostic \ Trouble\ Code)$、ダイアグノーシス・コード)を$ECU$に自動記録します。
(4)車輪速センサの車輪速度検出用ロータは、各ドライブ・シャフトなどに取り付けられており、車輪と同じ速度で回転している。
選択肢(4)も適切です。