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2G 登録試験 2018年03月 問題26

電子制御式ABSに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

自己診断機能により、ABSの電子制御機構に起因する故障が検出されると、ウォーニング・ランプが点灯して運転者に故障の発生を知らせる。

バッテリ上がりを起こした際などに、ブースタ・ケーブルを使用してエンジンを始動したあとに、一時的にABSのウォーニング・ランプが点灯する場合があるが、これはバッテリの電圧不足によるものである。

ABSの電子制御機構に断線、短絡、電源の異常などの故障が発生した場合でも、 ABSの電子制御機構は継続して作動する。

エンジン始動後、発進時にゆっくりと加速した場合などに、静かな場所では、エンジン・ルームからABSモータの作動音が聞こえる場合があるが、これはABSのイニシャル・チェック音である。







解説

選択肢(3)が不適切です。

(3)ABSの電子制御機構に断線、短絡、電源の異常などの故障が発生した場合でも、 ABSの電子制御機構は継続して作動する。

正しくは以下の通りです。

ABSの電子制御機構に断線、短絡、電源の異常などの故障が発生した場合は、 ABSの電子制御機構は作動せず、普通のブレーキ装置の制動作用となる。

設計の考え方に「フェイルセーフ: fail safe」というものがあります。

機械が故障することはあり得ますので、故障した時には安全側に働くようにする考え方です。

・自動車のスライドドアに身体が挟まれそうになったらドアが停止する

・異常を検知した列車が自動的に緊急停止する

フェイル・セーフに似たような言葉にフール・プルーフがあります。

フール・プルーフ(fool proof)とは人間が誤った行為をしようとしても出来ないようにする工夫のことです。

・洗濯機は蓋を閉じなければドラムが回転しない

・自動車はブレーキを踏んでいなければエンジンをかけられない

まず故障・事故を起こさせないこと(フール・プルーフ)、起った場合はフェイル・セーフが機能しますから、フェイル・セーフはフール・プルーフの次善策ということになります。

ABSの電子系故障時、普通の油圧ブレーキとして機能するように設計してあります。

(1)自己診断機能により、ABSの電子制御機構に起因する故障が検出されると、ウォーニング・ランプが点灯して運転者に故障の発生を知らせる。

この選択肢は適切です。

(2)バッテリ上がりを起こした際などに、ブースタ・ケーブルを使用してエンジンを始動したあとに、一時的にABSのウォーニング・ランプが点灯する場合があるが、これはバッテリの電圧不足によるものである。

この選択肢も適切です。

(4)エンジン始動後、発進時にゆっくりと加速した場合などに、静かな場所では、エンジン・ルームからABSモータの作動音が聞こえる場合があるが、これはABSのイニシャル・チェック音である。

この選択肢も適切です。

どっかの国のマニュアルです。

エンジンをかけて6km/hで走り、アクチュエータ作動音を聞きなさいとかありますね。

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