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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2021年10月 問題16
CVT(スチール・ベルトを用いたベルト式無段変速機)に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
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解説
(1)スチール・ベルトは、エレメントの引っ張り作用によって動力が伝達されている。
選択肢(1)が不適切です。
正しくは以下の通りです。
スチール・ベルトは、エレメントの圧縮作用(エレメントの押し出し)によって動力が伝達されている。
プーリーにはさみ付けられたスチール製のコマが次々と送り出されていく圧縮作用で動力を伝達します。
Vベルトとプーリーを使いプーリーの有効径を変化させる無段変速は、耐久性が低く、大きな駆動力の伝達には不向きという短所もありました。
Vベルトが引張り作用で動力を伝達するのに対して、スチールベルトは押し出すことによりどうりょくを伝達するので高い耐久性を得ています。
【スチール・ベルトの一例】
(2)プーリ比が小さい(High側)ときは、プライマリ・プーリの油圧室に掛かる油圧を高めて溝幅を狭くすることでスチール・ベルトの接触半径を大きくしている。
選択肢(2)は適切です。
(3)プライマリ・プーリはプーリ比(変速比)を制御し、セカンダリ・プーリはスチール・ベルトの張力を制御している。
選択肢(3)も適切です。
プライマリが変速比制御、セカンダリが張力制御です。
(4)Lレンジ時は、変速領域をプーリ比の最Low付近にのみ制限することで、強力な駆動力及び工ンジン・ブレーキを確保する。
選択肢(4)も適切です。
エンジン・ブレーキは、最Low付近にのみ制限されています。