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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2022年03月 問題24
CVT(スチール・ベルトを用いたベルト式無段変速機)に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)Lレンジ時は、変速領域をプーリ比の最High付近にのみ制限することで、強力な駆動力及びエンジン・ブレーキを確保する。
選択肢(1)は不適切です。
正しくは以下の通りです。
Lレンジ時は、変速領域をプーリ比の最Low付近にのみ制限することで、強力な駆動力及び工ンジン・ブレーキを確保する。
(2)プーリ比が大きい(Low側)ときは、プライマリ・プーリの油圧室に掛かる油圧が低くなり、プライマリ・プーリの溝幅は広くなる。
選択肢(2)が適切です。
プーリ比は各プーリの接触半径をプライマリ、セカンダリでそれぞれ rp 、rs と表わしたとき、プーリ比= rs / rp で表わされます。
プーリ比が大きい状態とは、プライマリ・プーリの接触半径rpが小さく、セカンダリ・プーリの接触半径rs が大きい場合です。
(3)スチール・ベルトは、エレメントの伸張作用(エレメントの引っ張り)によって動力が伝達される。
選択肢(3)は不適切です。
正しくは以下の通りです。
スチール・ベルトは、エレメントの圧縮作用(エレメントの押し出し)によって動力が伝達されている。
(4)プライマリ・プーリの油圧室に掛かる油圧が高くなると、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は小さくなる。
選択肢(4)も不適切です。
正しくは以下の通りです。
プライマリ・プーリの油圧室に掛かる油圧が高くなると、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は大きくなる。
余談ですが、最近はギア付きCVTの一種である副変速機付エクストロニックCVTなども登場しています。
副変速機付エクストロニックCVTは、小型車用の新型CVTです。
燃費性能のさらなる向上と、レスポンスのいい走行性能を実現しています。
副変速機付きエクストロニックCVT では、プーリーとベルトを用いた変速機能に加え、副変速機(2段変速)を採用することで、プーリーを小型化しながらも、大幅に変速比の幅を拡大しています。