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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2022年03月 問題20

ブレーキに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

停止距離とは、運転者がアクセル・ペダルから足を離したときから車両が停止するまでに車両が進んだ距離をいい、空走距離と制動距離を合わせたものをいう。

ブレーキは、自動車の熱エネルギを運動エネルギに変えて制動する装置である。

制動距離とは、ブレーキが作用してから停止するまでに車両が進む距離をいう。

ブレーキ液は、月日が経つに連れて、含まれる水分量が多くなる性質がある。


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解説

(1)停止距離とは、運転者がアクセル・ペダルから足を離したときから車両が停止するまでに車両が進んだ距離をいい、空走距離と制動距離を合わせたものをいう。

選択肢(1)は、適切です。

アクセル・ペダルを離した時から止まるまでの距離です。

ブレーキ・ペダルに足をかけた時からではありません。

よく間違える問題です。

(2)ブレーキは、自動車の熱エネルギを運動エネルギに変えて制動する装置である。

選択肢(2)が不適切です。

正しくは以下の通りです。

ブレーキは、自動車の運動エネルギ熱エネルギに変えて制動する装置である。

(3)制動距離とは、ブレーキが作用してから停止するまでに車両が進む距離をいう。

選択肢(3)は適切です。

ブレーキが効いて止まる距離です。

(4)ブレーキ液は、月日が経つに連れて、含まれる水分量が多くなる性質がある。

選択肢(4)も適切です。

余談です。

トヨタブレーキフルードDOT3 BF —3を例えますと、主成分はトリエチレングリコールモノメチルエーテル (Triethylene glycol monomethyl ether)です。

この物質の性質としては、水への溶解性が完全に混和性を持つことです。簡単に言えば吸湿性があります。

ブレーキ液は基本的に吸湿性がありますので、空気が入れ代わりやすい容器は避け、ふたのきちんと出来る容器を使用します

ブレーキ液は、一般的に毒物劇物ではありませんが、取扱いについては特段注意が必要です。

危険有害性情報
軽度の皮膚刺激
眼刺激
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い
長期にわたる、又は反復ばく露による臓器(肝臓、腎臓、中枢神経)の障害のおそれ

GHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)とは、化学品の危険有害性(ハザード:hazard)ごとに分類基準及びラベルや安全データシートの内容を調和させ、世界的に統一されたルールとして提供するものです。
GHSは2003年7月に国際連合から勧告され、その後定期的な更新が行われています。
日本を含め各国で、化学品の分類や表示についてGHSを導入して行っています。

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