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2G 登録試験 2012年03月 問題32

自動車の材料に用いられる鉄鋼に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。

普通鋳鉄は、熱間圧延板を更に常温で圧延し、表面が平滑処理されたものである。

合金鋳鉄は、炭素鋼にニッケル、クロム、モリブデンなどの金属を一種類又は数種類を加えたものである。

球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化にするためにマグネシウムなどの金属を加えたものである。







解説

選択肢(4)が適切です。

基礎自動車工学・自動車の材料からの出題です。

(1)炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。

この選択肢は不適切です。

炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、軟鋼は硬鋼より炭素を含む量が少ない

(2)普通鋳鉄は、熱間圧延板を更に常温で圧延し、表面が平滑処理されたものである。

この選択肢は不適切です。

冷間圧延鋼鈑は、熱間圧延板を更に常温で圧延し、表面が平滑処理されたものである。

(3)合金鋳鉄は、炭素鋼にニッケル、クロム、モリブデンなどの金属を一種類又は数種類を加えたものである。

この選択肢は不適切です。

合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリブデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えたもので、カムシャフトやシリンダ・ライナなどに使用されている。

(4)球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化にするためにマグネシウムなどの金属を加えたものである。

この選択肢は適切です。

鋳鉄は、鋼に比べて複雑な形状のものが比較的安価に製造できますが、もろい(折れやすい)とい欠点があります。

そこで普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化するためにマグネシウムなどの金属を加えて強度や耐摩耗性などを向上させたものが球状黒鉛鋳鉄です。

球状黒鉛により引張り強さ・伸びなどが優れ普通鋳鉄よりも強度を持ち、靭性に優れていることから、強度の必要な自動車部品に数多く採用されています。

球状黒鉛鋳鉄は、ダクタイル鋳鉄やノデュラー鋳鉄と呼ばれることもあります。

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