整備士ドットコム
Jidoshaseibishi.com
複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。
Advertisement
2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2012年03月 問題35
次の諸元の自動車がトランスミッションのギヤを第3速にして、エンジンの回転速度2000min-1、エンジン軸トルク120N・mで走行しているとき、 駆動輪の駆動力として、適切なものは次のうちどれか。ただし、伝達による機械損失及びタイヤのスリップはないものとする。
Advertisement
解説
選択肢(2)が適切です。
基礎自動車工学からの出題です。
エンジン回転数は、計算に一切用いることはありません。
ダミー(おとり)のデータです。
難しいことを考えなくても、エンジンの弱いトルクは、ギヤでトルクを大きくしていきます。
エンジンのトルク$T$は、第3変速比のギヤの変速比だけ大きくなり、さらにファイナルギヤの減速比だけ大きくなりますから、
\[ \begin{align*} T = 120[N・m]×1.3×4.5 \end{align*} \]
になります。
ここで部分計算をしません。
全体の式をみて、約分できるものはして、なるべくミスをしないために簡略化することを考えます(たとえ電卓があってもです)。
上のトルクは、駆動輪周りのトルク$T$ですから、これを駆動輪半径で割り算をすれば、駆動力$F$が得られます。
\[ \begin{align*} F & = \frac{T}{r} \\ \\ &= 120[N・m] \times 1.3 \times \frac{4.5}{0.3} \\ \\ & = 2340[N] \end{align*} \]
120と0.3はそれぞれ10倍して約分できますね。
このような基本問題は、しっかり得点しましょう。
特に工学分野5問は、責任点がありますので、油断大敵です。
手堅く得点しましょう。