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2G 登録試験 2016年10月 問題03

ピストン・リングに起こる異常現象のうち、フラッタ現象に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

ピストン速度が遅いほど起こりやすい。

コンプレッション・リングやシリンダ壁面が摩耗した場合に起こりやすい。

カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってピストン・リングが動かなくなる現象である。

シリンダ壁面の油膜が切れてリングとシリンダ壁面が直接接触し、リングやシリンダの表面に引っかき傷ができる現象である。







解説

エンジン編・エンジン本体からの出題です。

選択肢(2)が適切です。

今回の試験は、フラッタ現象にこだわりますね。

問題2も関連していますね。

フラッタ現象とは、各行程でピストン・リングに作用する高圧力よりもピストン・リングの慣性力が上回り、ピストンリング溝の上下面に密着せずに浮き上がったような状態になる現象です。

主な原因は、ピストン・リングがピストンに合わせて上下作動する際にピストンリング溝に衝突して跳ね返ることです。

この跳ね返りを防止するために、ピストン・リングはできるだけ薄くて軽い(慣性力が小さい)ことが非常に重要となります。

(1)ピストン速度が遅いほど起こりやすい。

この選択肢は、不適切です。

正しくは、以下の通りです。

フラッタ現象は、ピストン速度が速いほど起こりやすい。

(2)コンプレッション・リングやシリンダ壁面が摩耗した場合に起こりやすい。

この選択肢が適切です。

コンプレッション・リングやシリンダ壁面が摩耗すると、コンプレッション・リングがリング溝と密着せずにバタバタと浮き上がってしまいます。

(3)カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってピストン・リングが動かなくなる現象である。

この選択肢は、不適切です。

これは、スティック現象の説明です。

(4)シリンダ壁面の油膜が切れてリングとシリンダ壁面が直接接触し、リングやシリンダの表面に引っかき傷ができる現象である。

この選択肢は、不適切です。

スカッフ現象の説明です。

2G 登録試験 2011年03月 問題03

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