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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2020年10月 問題19

差動制限型ディファレンシャルに関する次の文章の(    )に当てはまるものとして、適切なものはどれか。

回転速度差感応式に用いられているビスカス・カップリング(粘性式クラッチ)は、インナ・プレートとアウタ・プレートの回転速度差が(     )ビスカス・トルク(差動制限力)が発生する。

なくなったときに大きな

大きいほど大きな

小さいほど大きな

大きいほど小さな


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解説

選択肢(2)が適切です。

回転速度差感応式に用いられているビスカス・カップリング(粘性式クラッチ)は、インナ・プレートとアウタ・プレートの回転速度差が(  大きいほど大きな )ビスカス・トルク(差動制限力)が発生する。


【ビスカス・カップリングの一例】

ビスカス・カップリングは、自動車の差動制限機構LSDや動力伝達機構などに使われる装置のことです。

LSD(limited slip differetial gear)とは差動制限装置のことです。

LSDは
①回転差感応式
②トルク感応式
に大別されます。

回転差感応式を採用の代表例として、ビスカスタイプのLSDがあり、特にFF車に採用されるケースがあるようです。

ビスカス・カップリング(粘性式クラッチ)は、極端な低ミュー(μ)路(滑りやすい路)、例えば、雪道などで左右輪に大きな回転差が生じた場合などに有効です。

ビスカス・カップリングは、差動制限トルクの特性がマイルドなので、FF車に使用しても車の挙動に対する違和感を覚えにくい反面、スポーツ走行などにはあまり向いていません。

FF車でスポーツ走行を行う場合には、最低限ヘリカルLSDが必要となり、運動性能を高めるならば機械式LSDが良いとされています。

トルク感応式は、FR車に採用される場合が多く、その機構は様々なものがありますが、特にFR車でスポーツ走行を行う場合には、複数のギアを組み合わせてその歯面抵抗を利用して差動制限するもの(スーパーLSDやトルセン式)が主流です。

試験にはいままで述べたビスカス・モードしか出ませんが、ビスカス・カップリングの作動には、実は通常走行時の回転数の範囲で粘性を発生するビスカス・モードと連続高回転時にプレート間に摩擦トルクを発生するハンプ・モードとがあります。

ビスカス・モードは、これまで述べたようにハウジングとハブの間に回転差が生じると、アウタープレートとインナープレート間にも回転差が生じ、両者の隙間に充填されたシリコーンオイルによりプレート間に粘性トルクが生じます。

ハンプ・モードは、高回転が続くと、プレート間のシリコーンオイルが発熱膨張します。

これによって、内部圧力が上昇しインナープレートがアウタープレートに押しつけられプレート間に摩擦トルクが発生します。

この現象をハンプといい通常の作動条件では発生しませんが、車両がスタックしたような異常時に脱出用として利用します。

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