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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2019年03月 問題27

回転速度差感応式差動制限型ディファレンシャルに内蔵されたビスカス・カップリングについて、次の文章の(イ)と(ロ)に当てはまるものとして、下の組み合わせのうち、適切なものはどれか。

ビスカス・カップリングは、左右の駆動輪に回転速度差が生じると、プレート間にある(イ)による抵抗が生じ、(ロ)ヘトルクが伝達される。

(イ)

(ロ)

シリコン・オイル

高回転側から低回転側

ハイポイド・ギヤ・オイル

低回転側から高回転側

シリコン・オイル

低回転側から高回転側

ハイポイド・ギヤ・オイル

高回転側から低回転側


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解説

選択肢(1)が適切です。

ビスカス・カップリングは、左右の駆動輪に回転速度差が生じると、プレート間にある(イ:シリコン・オイル)による抵抗が生じ、(ロ:高回転側から低回転側)ヘトルクが伝達される。


【回転速度差(rotational speed difference Δω)とビスカス・トルク(torque)の関係】


【ビスカス・カップリングの一例】

試験に出ない参考知識です。

四駆でのビスカス・カップリングは、前輪と後輪の架け橋をしています。

メーカーによっては、プロペラシャフトの真ん中についており、前輪と後輪の回転差に対して差動制限をしています。

ビスカスの中には数枚のフリクションプレートとシリコンオイルが封入されて、シリコンオイルの粘性を利用してプレートを繋げたり離したりと差動の制限をかけることが簡単にできるわけです。

特にギヤオイルなどを交換する必要もないためメンテナンス性にもすぐれています。

ビスカス・カップリングがないとタイトコーナーブレーキング現象(Braking for tight corners)と呼ばれる現象に悩まされます。

乾燥した舗装路を四駆状態で走行中、ハンドルをいっぱいに切って旋回するとブレーキをかけたような状態になることがありますが、このような四駆特有の現象をタイトコーナーブレーキング現象といいます。

タイトコーナーブレーキング現象は、ブレーキを引きずったような感じです。

特にビスカス・カップリングがないマニュアルの四駆の場合、車庫入れでハンドルを思い切り切り返しながらクラッチをつないで行くと、ブレーキを引きずったような症状が出てしまい、うまく車庫入れするのが難しくなります。

このような現象を緩和してくれるのがビスカス・カップリングであり、そのおかげでタイトコーナーブレーキング現象が起こらないようにし駆動を制限してくれてスムーズにタイトコーナーが曲がれるわけです。

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