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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2021年10月 問題18

差動制限型ディファレンシャルに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

トルク感応式のディファレンシャル・ケース内には、高粘度のシリコン・オイルが充填されている。

回転速度差感応式に用いられているビスカス・カップリングは、インナ・プレートとアウタ・プレートの回転速度差が小さいほど大きなビスカス・トルクが発生する。

ヘリカル・ギヤを用いたトルク感応式では、ピニオンの歯先とディファレンシャル・ケース内周面との摩擦により差動制限力が発生する。

回転速度差感応式で左右輪の回転速度に差が生じると、低回転側から高回転側にビスカス・トルクが伝えられる。


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解説

まず概要から。

回転感応式は主に以下の2種類が用いられています。(一般走行向けのクルマではビスカスLSD)

・ビスカスLSD‥‥教科書に記載

・多板クラッチLSD(機械式)

摩擦式には主に以下の2種類が用いられています。(高性能なスポーツ車)

・トルセンLSD(ウォームギアタイプの非可逆性を利用)

・ヘリカルLSD‥‥教科書に記載

LSDは「Limited Slip Defferential Gear」 差動制限装置、差動制限機能付きデファレンシャルギヤ

分類するのは非常に難しいですがざっくりの区分けで書きました。

(1)トルク感応式のディファレンシャル・ケース内には、高粘度のシリコン・オイルが充填されている。

選択肢(1)は不適切です。

正しくは以下の通りです。

回転速度差感応式のディファレンシャル・ケース内のビスカス・カップリングには、高粘度のシリコン・オイルが充填されている。

トルク感応式ヘリカル差動制限型ディファレンシャルは、ヘリカルギヤ(はすば歯車)式のピニオンギヤとサイドギヤを用いて、各ギヤとデフケース間や、各ギヤ同士のかみ合い歯面に発生する摩擦力によって、左右輪の差動制限トルクを発生させるものです。

(2)回転速度差感応式に用いられているビスカス・カップリングは、インナ・プレートとアウタ・プレートの回転速度差が小さいほど大きなビスカス・トルクが発生する。

選択肢(2)も不適切です。

正しくは以下の通りです。

回転速度差感応式に用いられているビスカス・カップリングは、インナ・プレートとアウタ・プレートの回転速度差が大きいほど大きなビスカス・トルクが発生する。

Viscous LSD

上の特性図の横軸が回転速度の差、縦軸がトルクです。

(3)ヘリカル・ギヤを用いたトルク感応式では、ピニオンの歯先とディファレンシャル・ケース内周面との摩擦により差動制限力が発生する。

選択肢(3)が適切です。

左右のタイヤに差動が生じると、ヘリカルギアの歯面に横向きの力が発生し、ビニオンギアとディファレンシャル・ケース内部の摩擦力、ギアの歯面の摩擦力によって差動が制限されるという仕組になっています。

(4)回転速度差感応式で左右輪の回転速度に差が生じると、低回転側から高回転側にビスカス・トルクが伝えられる。

選択肢(4)は不適切です。

正しくは以下の通りです。

回転速度差感応式で左右輪の回転速度に差が生じると、高回転側から低回転側にビスカス・トルクが伝えられる。

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