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2G 登録試験 2013年03月 問題32

自動車の材料に用いられる鉄鋼に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリブデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えたもので、カムシャフトやシリンダ・ライナなどに用いられている。

普通鋳鉄は、破断面がねずみ色で、フライホイールやブレーキ・ドラムなどに使用されている。

炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。

球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化するためにマグネシウムなどの金属を加えたもので、クランクシャフトなどに使用されている。







解説

選択肢(3)が不適切です。

基礎自動車工学・自動車の材料からの出題です。

(1) 合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリブデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えたもので、カムシャフトやシリンダ・ライナなどに用いられている。

この選択肢は、適切です。

(2)普通鋳鉄は、破断面がねずみ色で、フライホイールやブレーキ・ドラムなどに使用されている。

この選択肢は、適切です。

(3)炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。

この選択肢が不適切です。

炭素鋼は、硬鋼と軟鋼に大別され、軟鋼硬鋼より炭素を含む量が少ない。

(4)球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化するためにマグネシウムなどの金属を加えたもので、クランクシャフトなどに使用されている。

この選択肢は、適切です。


余談ですが、

球状黒鉛鋳鉄(FCD:Ferrum ラテン語:鉄 Casting 鋳物 Ductile 延性のある)は別名、ダクタイル鋳鉄(Ductile Iron または Ductile Cast Iron))やノジュラ鋳鉄ともいわれます。

球状黒鉛鋳鉄は、引張り強さ・伸びなどが優れ、片状黒鉛鋳鉄(FC)よりも数倍の強度を持ち、靭性(粘り強さ)が優れていることから、自動車部品に数多く採用されています。

【組織中のグラファイト・黒鉛の形が球状の球状黒鉛鋳鉄】
scanning electron microscope (SEM:走査型電子顕微鏡)で見た表面構造

2012年03月 登録試験 問題32

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