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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2015年03月 問題02
ピストン及びピストン・リングに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
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解説
エンジン編・エンジン本体からの出題です。
(1) コンプレッション・リングは、フラッタ現象を防止するために、リング幅を狭くして面圧を増す傾向にある。
この選択肢は、適切です。
フラッタ(flutter)とは、
〈旗・帆などが〉はためく, ぱたぱたする;ひるがえる; 〈花びら・木の葉が〉ひらひら舞う[揺れる, 震える] という意味のようで、 フラッタ現象は、ピストン・リングがばだばたして、結果的に浮き上がる現象です。
この原因の一つに面圧低下があります。
フラッタ現象は、ピストン・リング幅が熱いほど起こりやすくなります。
だから、リング幅を狭くします。
(2)コンプレッション・リングのうちバレル・フェース型は、しゅう動面が円弧状になっており、初期なじみの際の異常摩耗が少ない。
この選択肢も適切です。
バレフ・フェース型は、シリンダ壁との油膜を保つので、シリンダ表面に引っかき傷ができるスカッフ現象を防いでいます。
(3)ピストン頭部には、騒音の低減を図るため、バルブの逃げを設けてある。
この選択肢が不適切です。
ピストン頭部にバルブの逃げを設けてあるのは、圧縮圧力を高めるためです。
騒音対策としては、条こん仕上げがありました。
(4)アルミニウム合金ピストンのうち、ローエックス・ピストンよりシリコンの含有量が多いものを高けい素アルミニウム合金ピストンと呼んでいる。
この選択肢は、適切です。