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2G 登録試験 2017年03月 問題06
図に示す4サイクル直列4シリンダ・エンジンのバランサ機構に関する次の文章の( )に当てはまるものとして、適切なものは次のうちどれか。
バランス・シャフトの回転速度は、クランクシャフトの( )である。
解説
選択肢(3)が適切です。
バランス・シャフトの回転速度は、クランクシャフトの(2倍の回転速度)である。
クランクシャフトにはバランスウエイトがあって、1次振動を低減させています。
しかし、バランスウエイトでは抑えられない2次振動というものがエンジンには発生します。
それを抑えているのがバランス・シャフトです。
バランス・シャフトはクランクシャフトの2倍の回転で、エンジンの2次振動と逆位相の慣性力を発生させて、2次振動を打ち消しています。
バランス・シャフトのことをサイレントシャフトと呼ぶのは三菱です。
三菱の特許だと思います。
二次振動バランサーと呼ぶのはホンダさんなんかです。
バランスシャフトはクランクシャフトの2倍の速度で、”高速回転のホンダ”としては、バランス・シャフトも高速回転過ぎて、車種によっては用いられません。
教科書にも書いてありますが、騒音・振動を低減するバランサ機構が一部のエンジンに採用されているとあります。
バランサ・シャフトが一般的であるということでもなく、このような技術がありますという紹介例と思って頂いてよいと思います。
実際バランス・シャフトが搭載されると重くなるし、エンジンの負担にもなり、オイル潤滑についても複雑になります。
振動除去の対価もそれなりになるということです。
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