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2G 登録試験 2017年03月 問題11
電子制御式燃料噴射装置に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(1)が不適切です。
(1)Dジェトロニック方式の基本噴射時間は、エア・フロー・メータで検出した吸入空気量と、クランク角センサにより検出したエンジン回転速度によって決定される。
正しくは以下の通りです。
Lジェトロニック方式の基本噴射時間は、エア・フロー・メータで検出した吸入空気量と、クランク角センサにより検出したエンジン回転速度によって決定される。
別解とすれば
Dジェトロニック方式の基本噴射時間は、インテーク・マニホールドの圧力値とエンジン回転速度で相関されたマップとして、あらかじめECUに記憶され、その中から選択される。
(2)高抵抗型インジェクタでは、寿命を長く保つために、ソレノイド・コイルに抵抗の大きい導線を使用し、電流を小さくして発熱を防止している。
この選択肢は適切です。
電流を多く流すと応答性がよくなりますが、抵抗がある導体に電流が多く流れるとジュール熱が発生します。
せっかくの電気エネルギーが熱エネルギーに変わってしまいます。
必要最低限の必要な電流にして発熱防止を行いインジェクタを長持ちさせます。
(3)インジェクタの噴射信号がONになり、電流が流れ始めてインジェクタが完全に駆動されるまでの燃料が噴射されていない時間を無効噴射時間(無効駆動時間)という。
この選択肢も適切です。
電磁力でプランジャを動かしますからどうしても応答の遅れは出てしまいます。
① | Injection signal |
② | Fuel injector current |
③ | Fuel injector |
④ | Fuel injection time |
⑤ | Ineffective injection time 無効噴射時間 |
⑥ | Effective injection time |
⑦ | Fuel injector opening valve electrical current |
⑧ | Fuel injector valve opening time |
⑨ | Open |
⑩ | Closed |
(4)吸気温度補正は、吸入空気温度の違いによる吸入空気密度の差から空燃比のずれが生じるため、吸気温センサからの信号により噴射量を補正する。
この選択肢も適切です。
増量比は、吸入空気温度が低いときほど大きくなります。
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