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2G 登録試験 2017年03月 問題17
図に示す前進4段のロックアップ機構付き電子制御式AT(4速時がオーバ・ドライブ状態)の各段におけるクラッチとブレーキの締結の仕方に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(4)が適切です。
締結表です。
リバース・クラッチ | ロー・リバース・ブレーキ | オーバラン・クラッチ | バンド・ブレーキ | ハイ・クラッチ | |
後退 | 〇 | 〇 | |||
1速 | 〇 | 〇 | |||
2速 | 〇 | 〇 | |||
3速 | 〇 | 〇 | |||
4速 | 〇 | 〇 |
今後もちょくちょく出題されるものと予測されます。
しっかり理解しましょう。
1速時
ロー・リバース・ブレーキとオーバラン・クラッチが締結です。
この締結は後部インターナル・ギヤの固定が主目的です。
後部サンギヤが入力、インターナル・ギヤが固定、プラネタリ・キャリヤが出力になります。
小さい歯車が大きな歯車を回すイメージです。
2速時
バンド・ブレーキとオーバラン・クラッチが締結です。
バンド・ブレーキの締結は、前部サン・ギヤ固定が主目的です。
オーバラン・クラッチの締結は、C1とI2の連結固定するためです。
後部サン・ギヤが入力、後部プラネタリ・キャリヤが出力となります。
中位の歯車I1が大きな歯車C1を回すイメージで中速という感じでしょうか。
3速時
オーバラン・クラッチ締結で、C1とI2の連結固定です。
ハイ・クラッチ締結で、前部プラネタリ・キャリヤが入力となります。
結果的に入出力が直結状態になります。
4速時
バンド・ブレーキ締結で、前部サン・ギヤ固定です。
ハイ・クラッチ締結で、前部プラネタリ・キャリヤが入力です。
大きい歯車が小さい歯車を回せば増速というイメージで、C1がI1を回します。
I1とC2は直結ですからそのまま出力となります。
増速となります。
後退時
リバースと名がつくものは締結です。
ロー・リバース・ブレーキ締結で、前部プラネタリ・キャリヤが固定されます。
前部プラネタリ・キャリヤを固定することができるのは、ロー・リバース・ブレーキだけです。
リバース・クラッチ締結で、前部サン・ギヤが入力になります。
キャリヤ固定で、逆転で小さい歯車が大きな歯車を回すイメージで低回転となります。
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