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2G 登録試験 2017年03月 問題20
CAN通信システムに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(3)が不適切です。
(3)終端抵抗を2個用いているCANの場合、そのうち1個の終端抵抗が破損した場合はすべての通信が停止する。
正しくは以下の通りです。
終端抵抗を2個用いているCANの場合、そのうち1個の終端抵抗が破損していても通信は継続されるが、耐ノイズ性が低下する。
終端抵抗破損を発見した場合は、終端抵抗を内蔵しているECUを交換します。
(1)各ECUは、各種センサの情報などをデータ・フレームとして、CANバス上に送信している。
この選択肢は適切です。
各ECUは独立してデータ・フレームをCANバス上に送信しているため、複数のECUが送信しようとするとデータ・フレーム同士が衝突してしまう場合があります。
そこで規則に従って調整しますが、CANバスには十分な余裕があるためデータ・フレームを送信できなくなることはありません。
(2)CANは、ISOで国際的に標準化されたシリアル多重通信の規格である。
この選択肢も適切です。
よく出る引っ掛け用語はパラレル多重通信です。
騙されないように気をつけましょう。
(4)複数のECUをCANで結ぶことで、ワイヤ・ハーネスの省線化（削減）及びダイアグノーシスの充実等を図ることができる。
この選択肢も適切です。
配線の煩雑さを減らすこと、あと、故障診断が便利なることが目的です。
標準化して、拡張性を高められたことです。
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