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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2020年03月 問題17

マニュアル・トランスミッションのクラッチの伝達トルク容量に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

エンジンのトルクに比べて過小であると、クラッチの操作が難しく、接続が急になりがちでエンストしやすい。

クラッチ・スプリングによる圧着力、クラッチ・フェーシングの摩擦係数、摩擦面の有効半径、摩擦面の面積に関係する。

エンジンのトルクに比べて過大であると、クラッチ・フェーシングの摩耗量が急増しやすい。

一般にエンジンの最大トルクの1.2~2.5倍に設定されており、ジーゼル車よりもガソリン車の方が余裕係数は大きい。


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解説

(1)エンジンのトルクに比べて過小であると、クラッチの操作が難しく、接続が急になりがちでエンストしやすい。

選択肢(1)は不適切です。

正しくは以下の通りです。

エンジンのトルクに比べて(トルク容量が)過小であると、接続はなめらかであるが、滑りが増加して発熱量が大きくなる。

(2)クラッチ・スプリングによる圧着力、クラッチ・フェーシングの摩擦係数、摩擦面の有効半径、摩擦面の面積に関係する。

選択肢(2)が適切です。

一般的なクラッチの伝達力(クラッチ容量)を示しておきます。

  $\ \large{T_c = r × n × μ× P  [N・m]} ・・・①$

   $\ \large{T_c}$ :クラッチの伝達力

   $\ \large{r}$ :ディスクフェーシングの外径

   $\ \large{n}$ :ディスクの枚数

   $\ \large{μ}$ :フェーシングの摩擦係数

   $\ \large{P}$ :圧着力

①式が示すように、マニュアル・トランスミッションのクラッチの伝達トルク容量は、クラッチ・スプリングによる圧着力、クラッチ・フェーシングの摩擦係数、摩擦面の有効半径、摩擦面の面積に関係する。

(3)エンジンのトルクに比べて過大であると、クラッチ・フェーシングの摩耗量が急増しやすい。

選択肢(3)も不適切です。

正しくは以下の通りです。

クラッチの伝達トルク容量が、エンジンのトルクに比べて過小であると、フェーシングの摩擦量が急増しやすい。

(4)一般にエンジンの最大トルクの1.2~2.5倍に設定されており、ジーゼル車よりもガソリン車の方が余裕係数は大きい。

選択肢(4)も不適切です。

正しくは以下の通りです。

一般にクラッチの伝達トルク容量は、エンジンの最大トルクの1.2~2.5倍に設定されており、乗用車よりトラックやバスの方が、ガソリン自動車よりもジーゼル自動車の方が余裕係数は大きくしてある。

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