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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2020年10月 問題10
図に示すオルタネータ回路において、B端子が外れたときの次の文章の(イ)と(ロ)に当てはまるものとして、下の組み合わせのうち、適切なものはどれか。
オルタネータが回転中にB端子が解放状態(外れ)になり、バッテリ電圧(S端子の電圧)が調整電圧以下になると、Tr1が(イ)する。そしてS端子の電圧よりB端子の電圧が規定値より(ロ)、IC内の制御回路が異常を検出し、チャージ・ランプを点灯させるとともに、B端子の電圧を調整電圧より高めになるように制御する。
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解説
選択肢(3)が適切です。
オルタネータが回転中にB端子が解放状態(外れ)になり、バッテリ電圧(S端子の電圧)が調整電圧以下になると、Tr1が(イ:ON)する。そしてS端子の電圧よりB端子の電圧が規定値より(ロ:高くなると)、IC内の制御回路が異常を検出し、チャージ・ランプを点灯させるとともに、B端子の電圧を調整電圧より高めになるように制御する。
Tr1は、ロータ・コイルに流れる励磁電流をON・OFFするためのトランジスタです。
B端子が外れるというアクシデントが生じたため、ICはTr1をON(導通状態)させ励磁電流を流しステータ・コイルに発電させます。
発電した電流は、B端子が断線しているため、バッテリに充電できずさらに負荷にも供給できません。
こうなるとS端子電圧よりB端子電圧が高くなりますから、ICは、Tr2をONさせチャージ・ランプを点灯し緊急事態を運転者に知らせて、同時にB端子電圧を規定値(調整電圧)より高めになるようにコントロールします。