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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2021年03月 問題09

電子制御装置に用いられるスロットル・ポジション・センサに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

ホール素子に加わる磁束の密度が小さくなると、発生する起電力は大きくなる。

センサ信号は、燃料噴射量、点火時期、アイドル回転速度などの制御に使用している。

スロットル・ボデーのスロットル・バルブと同軸上に取り付けられている。

ホール素子式のスロットル・ポジション・センサは、スロットル・バルブ開度の検出にホール効果を用いて行っている。


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解説

選択肢(1)が不適切です。

(1)ホール素子に加わる磁束の密度が小さくなると、発生する起電力は大きくなる。

正しくは以下の通りです。

ホール素子に加わる磁束の密度が大きくなると、発生する起電力は大きくなる。

すこし面倒な式を示します。

ホール素子の幅をd[m]、厚さをt[m]、磁場の磁束密度をB[T]、電流の大きさをI[A]とすると、電位差VH[V]は次式となります。

式において、電位差VH[V]をホール電圧、RH[m3/C]をホール係数とよばれています。

なお、式のe[C]は”負電荷の自由電子1個の電気量の絶対値または正電荷の陽子1個の電気量”であり、電子素量とよばれるものです。
n[1/m3]は自由電子の単位体積(1m3)あたりの個数(数密度と呼ばれる)となります。

ホール素子に発生する起電力は、一定電流流しておくと磁束密度の大きさに比例します。

ホールHallは、エドウィン・ホール(Edwin Herbert Hall)さんが発見しましたのでホール効果 Hall Effectとしています。

穴 の ホールは hole です。

(2)センサ信号は、燃料噴射量、点火時期、アイドル回転速度などの制御に使用している。

この選択肢は適切です。

スロットル・ポジション・センサのセンサ信号は、燃料噴射量、点火時期、アイドル回転速度などの制御に使用します。


TPS - throttle position sensor の一例

(3)スロットル・ボデーのスロットル・バルブと同軸上に取り付けられている。

この選択肢も適切です。

(4)ホール素子式のスロットル・ポジション・センサは、スロットル・バルブ開度の検出にホール効果を用いて行っている。

この選択肢も適切です。

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