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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2021年03月 問題10
インテーク側に用いられる油圧式の可変バルブ・タイミング機構に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
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解説
選択肢(3)が適切です。
(3)保持時は、バルブ・タイミング・コントローラの遅角側及び進角側の油圧室の油圧が保持されるため、カムシャフトはそのときの可変位置で保持される。
油圧と動きの関連表を作ってみました。
作動 | 遅角 | 進角 | 保持 |
油圧 | 遅角側油圧室 | 進角側油圧室 | 油圧遮断 |
カムシャフト位置 | 最大遅角状態 | 最大進角状態 | その状態を保持 |
(1)エンジン停止時には、ロック装置により最進角状態で固定される。
この選択肢は不適切です。
正しくは以下の通りです。
エンジン停止時には、ロック装置により最大の遅角状態で固定される。
(2)カムの位相は一定のまま、油圧制御によりバルブの作動角を変えてインテーク・バルブの開閉時期を変化させている。
この選択肢も不適切です。
正しくは以下の通りです。
バルブの作動角は一定のまま、油圧制御によりカムの位相を変えてインテーク・バルブの開閉時期を変化させている。
(4)進角時は、インテーク・バルブの開く時期が遅くなるので、オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。
この選択肢も不適切です。
正しくは以下の通りです。
進角時は、インテーク・バルブの開く時期が早くなるので、オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。
【オーバラップの一例】