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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2021年03月 問題02

ピストン及びピストン・リングに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

バレル・フェース型のピストン・リングは、しゅう動面がテーパ状になっており、シリンダ壁面と線接触するため、なじみやすく気密性が優れている。

ピストン・スカート部に条こん(すじ)仕上げをし、更に樹脂コーティング又はすずめっきを施しているのは、混合気に渦流を発生させるためである。

ピストン・リングに起こる異常現象のうちスティック現象とは、カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってリングが動かなくなることをいう。

アルミニウム合金ピストンのうち、高けい素アルミニウム合金ピストンよりシリコンの含有量が多いものをローエックス・ピストンと呼んでいる。


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解説

この選択肢(3)が適切です。

(3)ピストン・リングに起こる異常現象のうちスティック現象とは、カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってリングが動かなくなることをいう。

動詞 スティックは、stick-stuck-stuck と活用します。

「stuck」は元々は「stick」の過去形・過去分詞形です。

「stick」の意味は、「くっつける、離れない」などです。

過去分詞「stuck」は形容詞として用いて「動かない、抜け出せない」という意味になります。


【stuck piston rings 動かないピストンリングの例】

スティック現象とは、動かなくなる現象、何がというと、本来動いていたはずのピストン・リングが動かなくなる状態を言います。

スティック現象のスティックを日本語では、固着とか接着、密着、付着などと難しい言葉を使いたがりますが、ようは動かないという意味です。

(1)バレル・フェース型のピストン・リングは、しゅう動面がテーパ状になっており、シリンダ壁面と線接触するため、なじみやすく気密性が優れている。

この選択肢は不適切です。

正しくは以下の通りです。

テーパ・フェース型のピストン・リングは、しゅう動面がテーパ状になっており、シリンダ壁面と線接触するため、なじみやすく気密性が優れている。

(2)ピストン・スカート部に条こん(すじ)仕上げをし、更に樹脂コーティング又はすずめっきを施しているのは、混合気に渦流を発生させるためである。

この選択肢も不適切です。

正しくは以下の通りです。

ピストン・スカート部に条こん(すじ)仕上げをし、更に樹脂コーティング又はすずめっきを施してオイルの保持を高め、初期なじみの向上、ピストンの焼き付き防止、騒音、摩擦等の低減を図っている。


【スカート・コーティングの一例】

(4)アルミニウム合金ピストンのうち、高けい素アルミニウム合金ピストンよりシリコンの含有量が多いものをローエックス・ピストンと呼んでいる。

この選択肢も不適切です。

正しくは以下の通りです。

アルミニウム合金ピストンのうち、高けい素アルミニウム合金ピストンよりシリコンの含有量が少ないものをローエックス・ピストンと呼んでいる。

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