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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2018年10月 問題02
シリンダ・ヘッドとピストンで形成されるスキッシュ・エリアに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(1)が不適切です。
(1)斜めスキッシュ・エリアは、斜め形状であることで吸入通路からの吸気がスムーズになり、渦流の発生を防いでいる。
正しくは以下の通りです。
斜めスキッシュ・エリアは、斜め形状により吸入通路からの吸気がスムーズになり、強い渦流の発生が得られる。
Taper Squish(先細り)は、斜め形状というより先が細くなっている形を言います。
余談ですが、昨今の高出力低燃費エンジンにおいては、ノッキング対策が主たる問題とも言えます。
ノッキング抑制対策として、短い燃焼時間、未燃ガスの自己着火が発生する熱パターンの制御が必要です。
スキッシュ・エリアによるスキッシュ流が筒内ガス流動特性において影響を与えます。
最近は逆スキッシュ流で燃焼後期の熱発生率が高い燃焼パターンによりノッキングが改善されたなどの報告されています。
(2)吸入混合気に渦流を与えることで、燃焼行程における火炎伝播の速度を高めている。
この選択肢は、適切です。
(3)スキッシュ・エリアの厚み(クリアランス)が小さくなるほど、発生する混合気の渦流の流速は高くなる。
この選択肢も適切です。
(4)吸入混合気に渦流を与えて、燃焼時間を短縮することで最高燃焼ガス温度の上昇を抑制する。
この選択肢も適切です。
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