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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2018年10月 問題15
鉛バッテリに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(2)が適切です。
(2)コールド・クランキング・アンペアの電流値が大きいほど始動性が良いとされている。
コールドクランキングアンペアー(Cold Cranking Ampere)は、CCAと書かれたりします。
直訳すれば「冷寒時のクランキング・アンペアー」。バッテリーテスターが導き出す数値をCCA値と呼びます。
-18℃の温度でバッテリーを放電させた場合、30秒後の電圧が7.2V(ボルト)となる放電電流(A)アンペアーのことです。
米国においてはCCA値が主流のバッテリー判断基準となります。
CCAの電流値が大きいほど始動性が良いとされているます。
【PBT-300:Expanded measurement range from 100–1400 CCA 】
バッテリー・テスタといえば、アメリカのMidtronicsが有名です。
(1) バッテリの容量では、電解液温度20℃を標準としている。
この選択肢は、不適切です。
正しくは、以下の通りです。
バッテリの容量では、電解液温度25℃を標準としている。
比重換算のときは、20℃が標準。
容量換算のときは、25℃が標準。
(3)電解液は、比重約1.320のものが一番凍結しにくく、その凍結温度は-60℃付近である。
この選択肢も、不適切です。
正しくは、以下の通りです。
電解液は、比重約1.290のものが一番凍結しにくく、その凍結温度は-73℃付近である。
【参考例:Freezing Pint:-95°F=-71℃:比重1.29】
なかなかよい絵が無いので参考に洋物をあげました。
温度単位に注意です。
(4)バッテリの容量は、放電電流が大きいほど大きくなる。
この選択肢も、不適切です。
正しくは、以下の通りです。
バッテリの容量は、放電電流が大きいほど小さくなる。