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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2018年10月 問題28

SRSエアバッグに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

脱着作業は、バッテリのマイナス・ターミナルを外したあと、規定時間放置してから行う。

ECUは、衝突時の衝撃を検出する「Gセンサ」と「判断/セーフィング・センサ」を内蔵している。

エアバッグ・アセンブリは、必ず、平坦なものの上にパッド面を上に向けて保管しておくこと。

インフレータは、電気点火装置(スクイブ)、着火剤、ガス発生剤、ケーブル・リール、フィルタなどを金属の容器に収納している。


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解説

選択肢(4)が不適切です。

(4)インフレータは、電気点火装置(スクイブ)、着火剤、ガス発生剤、ケーブル・リール、フィルタなどを金属の容器に収納している。

正しくは以下の通りです。

インフレータは、電気点火装置(スクイブ)、着火剤、ガス発生剤、ケーブル・リール、フィルタなどを金属の容器に収納している。

スクイブ:Squib:導火爆管

【火薬式インフレータ】

衝突の衝撃をセンサー(Crash Sensor)が感知すると、信号がガス発生装置(インフレータ:Inflator)を点火(Ignition)させ、発生した窒素ガスN2(Nitrogen Gas)で膨らみます。

その速度は時速100~300キロと高速です。

衝撃を吸収しながらエアバッグがしぼむまでは0.03秒と速いです。

ガスを発生させるために火薬(propellant )が用いられています。

初期のエアバッグではアジ化ナトリウム系(sodium azide)の火薬が使われていたが、毒性が高いため2000年以降は使用禁止となりました。

その後、ガス発生剤として硝酸アンモニウムを使っているのはタカタだけでした。

現在、日本のダイセルやスウェーデンのオートリブは硝酸グアニジンからなる火薬を使っています。

(1) 脱着作業は、バッテリのマイナス・ターミナルを外したあと、規定時間放置してから行う。

この選択肢は適切です。

(2) ECUは、衝突時の衝撃を検出する「Gセンサ」と「判断/セーフィング・センサ」を内蔵している。

この選択肢も適切です。

(3) エアバッグ・アセンブリは、必ず、平坦なものの上にパッド面を上に向けて保管しておくこと。

この選択肢も適切です。

空気と窒素

空気には、体積比で窒素78.09、酸素20.95、アルゴン0.93、二酸化炭素0.03のほかネオンやヘリウムなどを含みます。

簡単に言えば空気の八割が窒素です。

窒素は常温で不活性、液体時はマイナス196℃という極低温という特性を持っています。

窒素は、他の物質と反応しにくく、さらに毒性がありません。

大きな欠点は、大量だと人間が窒息死する(だから窒素と名付けた)点です。

でも、エアバッグの窒素ガスの量程度は一切問題ありません。

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