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2G 登録試験 2018年10月 問題24

電動式パワー・ステアリングに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

スリーブ式のトルク・センサは、検出コイルとインプット・シャフトの突起部間の磁力線密度の変化により、操舵力と操舵方向を検出している。

ホールIC式のトルク・センサを用いたものは、トーション・バーにねじれが生じると検出リングの相対位置が変位し、検出コイルに掛かる起電力が変化する。

ピニオン・アシスト式では、ステアリング・ギヤのピニオン部にトルク・センサ及びモータが取り付けられ、ステアリング・ギヤのピニオンに対して補助動力を与えている。

コラム・アシスト式では、モータがステアリング・コラムに取り付けられ、ステアリング・シャフトに対して補助動力を与えている。







解説

選択肢(2)が不適切です。

(2)ホールIC式のトルク・センサを用いたものは、トーション・バーにねじれが生じると検出リングの相対位置が変位し、検出コイルに掛かる起電力が変化する。

正しくは、以下の通りです。

リング式のトルク・センサを用いたものは、トーション・バーにねじれが生じると検出リングの相対位置が変位し、検出コイルに掛かる起電力が変化する。

(1) スリーブ式のトルク・センサは、検出コイルとインプット・シャフトの突起部間の磁力線密度の変化により、操舵力と操舵方向を検出している。

この選択肢は適切です。

(3) ピニオン・アシスト式では、ステアリング・ギヤのピニオン部にトルク・センサ及びモータが取り付けられ、ステアリング・ギヤのピニオンに対して補助動力を与えている。

この選択肢も適切です。

(4) コラム・アシスト式では、モータがステアリング・コラムに取り付けられ、ステアリング・シャフトに対して補助動力を与えている。

この選択肢も適切です。

上の図はホールICに下向きに磁束(Magnetic flux)が通過したものです。

磁力線(magnetic flux line)はN極から出てS極に入るが基本です。

磁石(magnet)のN極からでてヨークの歯部(Tooth Area)を通ってヨーク(Magnetic Yoke;わく)を通り、さらに集磁リング、ホールIC1、ホールIC2を通過し最後にS極にたどり着きます。

ホールICは、検出した磁束の通過方向と磁束密度(magnetic flux density)の変化を電気信号に変換しECUに入力します。

電動式パワー・ステアリングは軽自動車から始まり、いまでは普通車まで用いられるようになりました。

ホールIC式のトルク・センサは、エンジン・ルームの悪環境に耐え高性能であることからシェアを増やしています。

教科書も詳しく書くようになりました。

古い車も修理するので、スリーブ式、リング式もきちんと学びましょう。

電流の流れているもの(例ではP型半導体)に対し、電流に垂直に磁場をかけると、電流と磁場の両方に直交する方向に起電力(Hall Voltage)が現れる現象をホール効果といいます。

この効果を応用したセンサは多種多様で様々な分野で利用されています。

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