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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2019年03月 問題13
直巻式スタータの出力特性に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
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解説
選択肢(1)が不適切です。
(1)始動時のアーマチュア・コイルに流れる電流の大きさは、ピニオン・ギヤの回転速度がゼロのとき最小である。
正しくは、以下の通りです。
始動時のアーマチュア・コイルに流れる電流の大きさは、ピニオン・ギヤの回転速度がゼロのとき最大である。
以下にイメージ的なものですが、アーマチュア電流(Armature Current)、回転速度(Speed)、トルク(Torque)の関係を示した図です。
(2)始動時のスタータの駆動トルクは、ピニオン・ギヤの回転速度がゼロのとき最大である。
この選択肢は、適切です。
始動時、アーマチュア電流が最大ですから、トルクと電流は比例関係 Ta ∝ Φ・Ia ;Φは磁束 ですのでトルクも最大となります。
(3)スタータの回転速度が上昇すると、アーマチュア・コイルに発生する逆向きの誘導起電力が増えるので、アーマチュア・コイルに流れる電流が減少する。
この選択肢も適切です。
コイルの逆起電力で電源に向かって発生しますのでモータ両端の電圧は低下し結果的に電流が減少します。
(4)スタータの駆動トルクは、ピニオン・ギヤの回転速度の上昇とともに小さくなる。
この選択肢も適切です。
回り始めてしまえば、トルクは低下していきます。