整備士ドットコム
Jidoshaseibishi.com
複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2021年10月 問題39
「道路運送車両の保安基準」及び「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」に照らし、非常信号用具の基準に関する次の文章の(イ)と(ロ)に当てはまるものとして、下の組み合わせのうち、適切なものはどれか。
非常信号用具は、(イ)の距離から確認できる(ロ)の灯光を発するものであること。
解説
選択肢(2)が適切です。
非常信号用具は、(イ:夜間200m)の距離から確認できる(ロ:赤色)の灯光を発するものであること。
道路運送車両の保安基準【2003.9.26】 第43条の2(非常信号用具) (非常信号用具) 第43条の2 自動車には、非常時に灯光を発することにより他の交通に警告することがで き、かつ、安全な運行を妨げないものとして、灯光の色、明るさ、備付け場所等に関し 告示で定める基準に適合する非常信号用具を備えなければならない。ただし、二輪自動 車、側車付二輪自動車、大型特殊自動車、小型特殊自動車及び被牽引自動車にあつては、 この限りでない。 |
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2005.9.26】 第64条(非常信号用具) (非常信号用具) 第64条 非常信号用具の灯光の色、明るさ、備付け場所等に関し、保安基準第43条の2第1 項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。 一 夜間200mの距離から確認できる赤色の灯光を発するものであること。 二 自発光式のものであること。 三 使用に便利な場所に備えられたものであること。この場合において、次に掲げるも のは、この基準に適合しないものとする。 イ 運転者席又は運転者の乗降口において直接確認できない箇所(ドアポケット、グ ローブボックス等であって、他の物品の収納等により直接確認できなくなるおそれ のある箇所を含む。)に備えられたもの(運転者に当該箇所を認知させるためのラベ ルの貼付等の措置が講じられている場合は除く。) ロ 容易に取り外しができないもの 四 振動、衝撃等により、損傷を生じ、又は作動するものでないこと。 2 次の各号に掲げるものは、前項の基準に適合しないものとする。 一 赤色灯火の発光部のレンズの直径が35mm未満の赤色合図灯 二 豆電球2.5V・0.3Aの規格又はこれと同程度以上の規格の性能を有しない電球を使用 した赤色合図灯 三 JIS C8501「マンガン電池」のR14P(いわゆるマンガン単二形乾電池)の規格若しく はJIS C8511「アルカリ一次電池」のLR6(いわゆるアルカリ・マンガン単三電池)の 規格又はこれらと同程度以上の規格の性能を有しない電池を使用した赤色合図灯 四 灯器が損傷し、若しくはレンズ面が著しく汚損し、又は電池が消耗したことにより 性能の著しく低下した赤色合図灯 五 JIS D5711「自動車用緊急保安炎筒」の規格又はこれと同程度以上の規格の性能を有 しない発炎筒 六 損傷し、又は湿気を吸収したため、性能の著しく低下した発炎筒 |
余談
車検時における自動車用緊急保安炎筒の検査基準は?
JIS D-5711「自動車用緊急保安炎筒」の規格又はこれと同程度以上の規格の性能を有しない発炎筒は交換の対象となります。
(JIS D-5711では有効期限を4年と明記しています。)
自動車用緊急保安炎筒の有効期限のはなしですが、上の規定には期限が記述されておりません。
したがって、法的には有効期限が過ぎた自動車用緊急保安炎筒でも問題ありません。
JIS基準の性能があればいいのです。
そうだとしても万が一にも必要なときあるかもしれませんので、有効期限が過ぎたら新しい自動車用緊急保安炎筒を取り付けましょう。