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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2021年10月 問題17

トルク・コンバータの性能に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

トルク比は、速度比がゼロのとき最大である。

速度比がゼロからクラッチ・ポイントまでの間をコンバータ・レンジという。

トルク比は、タービン軸トルクをポンプ軸トルクで除して求めることができる。

カップリング・レンジにおけるトルク比は、2.0~2.5である。


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解説

(1)トルク比は、速度比がゼロのとき最大である。

選択肢(1)は適切です。

一般的なトルク・コンバータの性能曲線図を示します。

速度比がゼロのときのトルク比は最大となっています。

速度比は、タービン軸の回転速度をポンプ軸の回転速度で除して求めます。

$$ e:速度比 = \frac{タービン軸回転速度 }{ポンプ軸回転速度}   \\ $$

Hydraulic torque converter

速度比が0とは、タービン・ランナが回転しておらず、ポンプ・インペラに戻されるATF(オートマティック・トランスミッション・フルード)の残留エネルギが最も大きく、トルク・コンバータで増大できるトルクもこのときが最大です。

(2)速度比がゼロからクラッチ・ポイントまでの間をコンバータ・レンジという。

選択肢(2)も適切です。

上の特性曲線に示すような間をコンバータ・レンジといいます。

(3)トルク比は、タービン軸トルクをポンプ軸トルクで除して求めることができる。

選択肢(3)も適切です。

$$ t:トルク比 = \frac{タービン軸トルク}{ポンプ軸トルク} \\ $$

トルク比とは、ポンプ軸トルクに対してタービン軸トルクが何倍ですかという指標です。

(4)カップリング・レンジにおけるトルク比は、2.0~2.5である。

選択肢(4)が不適切です。

正しくは以下の通りです。

カップリング・レンジにおけるトルク比は、1.0である。

タービン・ランナが高速回転時、ステータが空転(タービン・ランナと同速度で回転)している領域ではトルク増大作用はなく(トルク比1)接続装置としての役割、すなわちフルード・カップリング(流体継手)として働きます。

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