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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2021年10月 問題28

フレーム及びボデーに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

モノコック・ボデーは、1箇所に力が集中すると比較的簡単にひびが入ったり、割れてしまうなどの弱点がある。

フレームの亀裂部分に電気溶接をする場合は、フレームの板厚、溶接電流の大きさなどに関係なく、溶接棒はできるだけ太いものを選ぶ必要がある。

モノコック・ボデーは、サスペンションなどからの振動や騒音が伝わりにくいので、防音や防振に優れている。

ボデーの安全構造は、衝突時のエネルギを効率よく吸収し、客室を最大限に変形させることにより、衝突エネルギを軽減している。


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解説

(1)モノコック・ボデーは、1箇所に力が集中すると比較的簡単にひびが入ったり、割れてしまうなどの弱点がある。

選択肢(1)が適切です。

NVH(noise, vibration, harshness)というものがあります。

自動車の快適性を推し量る上での一つの基準です。

Nは騒音(ノイズ=N)、Vは細かい振動(バイブレーション=V)、Hは凹凸を通過したときの振動や衝撃音(ハーシュネス=H)という意味です。

モノコック・ボデーのメリット・デメリット

メリット:軽量で剛性が高く、床を低くできる
  衝突時のエネルギー吸収性に優れる
  ラダーフレームに比べて車台と車体の位相差振動が無く、乗り心地が良い

デメリット:衝突による変形や腐食で大幅に剛性と強度が低下する
  エンジン、サスペンションなど振動するものを直接支持するため、NVHを低く抑えることが難しい

モノコック・ボデーは、NVHがよくないのです。

でもデメリットよりメリットが上回るため多くの乗用車に採用されています。

一番大きいのは人間を守ってくれるからでしょうか。

(2)フレームの亀裂部分に電気溶接をする場合は、フレームの板厚、溶接電流の大きさなどに関係なく、溶接棒はできるだけ太いものを選ぶ必要がある。

選択肢(2)は不適切です。

正しくは以下の通りです。

フレームの亀裂部分に電気溶接をする場合は、フレームの板厚、溶接電流の大きさなどを十分に考慮して、溶接棒は適切なものを選ばなければならない。

(3)モノコック・ボデーは、サスペンションなどからの振動や騒音が伝わりにくいので、防音や防振に優れている。

選択肢(3)も不適切です。

正しくは以下の通りです。

モノコック・ボデーは、サスペンションなどからの振動や騒音が伝わりやすく、防音や防振のための工夫が必要となる。

(4)ボデーの安全構造は、衝突時のエネルギを効率よく吸収し、客室を最大限に変形させることにより、衝突エネルギを軽減している。

選択肢(4)も不適切です。

正しくは以下の通りです。

ボデーの安全構造は、衝突時のエネルギを効率よく吸収し、このエネルギをボデー骨格全体に効果的に分散させることで客室の変形を最小限に抑えるようにしている。

衝撃エネルギを客室に集めたら、乗っている人が大変なことになります。

恐ろしい問題でした。

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