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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2021年10月 問題11

半導体に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

NAND回路は、二つの入力がともに“1”のときのみ出力が“0”となる。

NPN型トランジスタのベース電流が2mA、コレクタ電流が200mA流れた場合の電流増幅率は100である。

LC発振器は、抵抗とコンデンサを使い、コンデンサの放電時間で発振周期を決める。

発振とは、入力に直流の電流を流し、出力で一定周期の交流電流が流れている状態をいう。


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解説

(1)NAND回路は、二つの入力がともに“1”のときのみ出力が“0”となる。

選択肢(1)が適切です。

NAND回路は、AND回路にNOT回路を接続した回路である。

AND回路で”1”と”1”が入力すると1掛ける1で結果は1です。

それをNOT回路で反転させますから、1の反転は0です。

もう一つの考えは、AND回路に入る信号を最初にNOTにしておくことです。

入力が”1”でこれのNOTが”0”です。

この情報をAND回路の二つの入力に加えます。

”0”と”0”の掛算ですから”0”となります。

(2)NPN型トランジスタのベース電流が2mA、コレクタ電流が200mA流れた場合の電流増幅率は100である。

選択肢(2)も適切です。

\begin{align*} 電流増幅率 \beta &= \frac{コレクタ電流I_c}{ベース電流I_b} \\ \\ &= \frac{200mA}{2mA} \\ \\ &=100 \end{align*}

トラジスタの増幅作用は、入力のベース電流の微小電流が出力のコレクタ電流として大きな電流が得られることです。

真空管がトランジスタに置き換わりあらゆる電子技術が飛躍的に向上し、ICとなりちいさなスマホの中にCPU(コンピューターの主演算機能)が8個も入っているシステムLSIの凄い時代になりました。

5Gから6Gに向かっていますが、電子技術の根本原理はトランジスタの増幅機能なのです。

(3)LC発振器は、抵抗とコンデンサを使い、コンデンサの放電時間で発振周期を決める。

選択肢(3)は不適切です。

正しくは以下の通りです。

LC発振器は、コイルとコンデンサを使い、コンデンサの放電時間で発振周期を決める。

電気屋、電装屋は、コイルを”L”コンデンサを”C”と表します。

細かいことをいうとRC発振器というものもあります。

これは、抵抗RとコンデンサCを用い放電時間で発振周波数を決めます。

(4)発振とは、入力に直流の電流を流し、出力で一定周期の交流電流が流れている状態をいう。

選択肢(4)は適切です。

”発振”とは電気回路が外部から振動エネルギーを受けることなく自己振動を行う現象をいいます。

簡単に言えば、自分自ら振動信号を発することです。

必要もないのに勝手に出てくる発振は、異常発振、寄生発振等といいます。

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