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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2022年03月 問題32

合成樹脂と複合材に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

熱可塑性樹脂の種類として、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタンなどがある。

FRP(繊維強化樹脂)のうち、GFRP(ガラス繊維強化樹脂)は、不飽和ポリエステルをマット状のガラス繊維に含浸させて成形したものである。

熱硬化性樹脂は、加熱すると硬くなり、再び軟化しない樹脂である。

FRM(繊維強化金属)は、ピストンやコンロッドなどに使用されている。


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解説

(1)熱可塑性樹脂の種類として、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタンなどがある。

選択肢(1)は不適切です。

正しくは以下の通りです。

熱硬化性樹脂は、加熱すると硬くなり、再び軟化しない樹脂で、種類として、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタンなどがある。

性樹脂は、加熱すると軟らかくなり、冷えると硬くなる樹脂で、種類として、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ―ル、ABS樹脂、ポリアミドなどがある。

(2)FRP(繊維強化樹脂)のうち、GFRP(ガラス繊維強化樹脂)は、不飽和ポリエステルをマット状のガラス繊維に含浸させて成形したものである。

選択肢(2)は適切です。

複合材は、合成樹脂と繊維、あるいは繊維と金属を結合成形させて、軽量化と共に強化を図ったもので、種類としてFRP、FRMなどがあります。

自動車業界は軽量化に向けて金属から繊維強化樹脂に置き換える研究が盛んです。

GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)は、樹脂にガラス繊維を混ぜ合わせることで強化した素材であり、高い柔軟性や耐衝撃性をもち、ボディなどのパーツに使われています。

(3)熱硬化性樹脂は、加熱すると硬くなり、再び軟化しない樹脂である。

選択肢(3)も適切です。

(4)FRM(繊維強化金属)は、ピストンやコンロッドなどに使用されている。

選択肢(4)も適切です。

余談です。

熱可塑性樹脂の一種であるABS樹脂は、アクリロニトリル(A)、ブタジエン(B)、スチレン(S)を主成分とするポリマー・アロイです。

ABS樹脂には、耐衝撃性と靱性があり、成形加工、めっき、塗装といった二次加工がやりやすいので、自動車の内装部材および外装部材等に幅広く用いられています。

ダッシュボードトリム、電子エンクロージャー、ホイールキャップ・カバーあるいはクロムめっき加工されたABS製のホイールキャップ、グリル、フェンダーフレアー等に使用されます。

ダッシュボードとは、各種メーターやスイッチ類、エアコン、オーディオなどが納められている部分の総称です。

トリムとは、自動車の室内に使用されている内張りを総称した言い方です。

エンクロージャ【enclosure】とは、囲い、包囲、筐体、などの意味です。ここでは電子機器用ケースのことです。

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