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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2022年03月 問題04
コンロッド・ベアリングに要求される性質に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
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解説
(1)非焼き付き性とは、ベアリングとクランク・ピンとに金属接触が起きた場合に、ベアリングが焼き付きにくい性質をいう。
選択肢(1)は適切です。
非焼き付き性には、熱伝導性が優れ耐熱性が高いこと、加えて放熱性に優れていることが求められます。さらには、ベアリングメタルに発生する熱はシリンダーブロックに伝え、放熱を行い油膜を切らすことなく保持することが求められます。
(2)耐食性とは、酸などにより腐食されにくい性質をいう。
選択肢(2)も適切です。
耐食性とは、金属製品に求められる性能のひとつであり、腐食のしにくさのことです。
腐食現象の結果として錆が生成します。
腐食によって金属製品は、外観の劣化や耐久性の劣化が進行していきますが、耐食性向上する方法としてリン酸塩処理やメッキ処理、塗装などが挙げられます。
(3)なじみ性とは、ベアリングに繰り返し荷重が加えられても、その機械的性質が変化しにくい性質をいう。
選択肢(3)が不適切です。
正しくは以下の通りです。
なじみ性とは、ベアリングをクランク・ピンに組み付けた場合に、最初は当たりが幾分悪くてもすぐにクランク・ピンになじむ性質をいいます。
(4)埋没性とは、異物などをベアリングの表面に埋め込んでしまう性質をいう。
選択肢(4)は適切です。
埋没性とは、異物(ゴミ)を埋没する性質です。