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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2022年03月 問題21

ホイール及びタイヤに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

アルミニウム合金製ホイールの3ピース構造は、絞り又はプレス加工したインナ・リムとアウ夕・リムに、鋳造又は鍛造されたディスクをボルト・ナットで締め付け、更に溶接したものである。

タイヤの偏平率は、小さくするとタイヤの横剛性が高くなり車両の旋回性能が向上する。

タイヤの転がり抵抗のうちタイヤの変形による抵抗は、速度及びタイヤの種類、構造、エア圧などの影響を受けるが、路面の状況の影響は受けない。

タイヤの走行音のうちスキール音は、タイヤのトレッド部が路面に対してスリップして局部的に振動を起こすことによって発生する。


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解説

(1)アルミニウム合金製ホイールの3ピース構造は、絞り又はプレス加工したインナ・リムとアウ夕・リムに、鋳造又は鍛造されたディスクをボルト・ナットで締め付け、更に溶接したものである。

選択肢(1)は、適切です。

3ピース構造はリムを2つ、ディスクを1つ使って構成されるホイールで、表面のリム(アウターリム)と裏側のリム(インナーリム)、ディスクの3つを固定して組み立てる構造となっています。

3ピースホイールは、アルミホイールの中で「最高級品」と呼ばれています。

(2)タイヤの偏平率は、小さくするとタイヤの横剛性が高くなり車両の旋回性能が向上する。

選択肢(2)も適切です。

偏平率とは、タイヤの断面幅に対するタイヤの断面高さの比をパーセンテージで表した数値のことです。

最近は、車の大型と共にタイヤサイズも大きくなり偏平率も低くなっています。

低偏平率で大径タイヤはオシャレでカッコイイ印象があり人気です。

またタイヤ幅広いため高速走行でも安定し、扁平率が低いため「たわみ」や「ねじれ」が起こりにくくコーナーリング時もしっかり曲がってくれます。

デメリットは、偏平率を下げることにより空気を充てんする量が減り、たわみが減るため偏平率が高いタイヤに比べ乗り味がゴツゴツした感覚になりやすいです。

(3)タイヤの転がり抵抗のうちタイヤの変形による抵抗は、速度及びタイヤの種類、構造、エア圧などの影響を受けるが、路面の状況の影響は受けない。

選択肢(3)が不適切です。

正しくは以下の通りです。

タイヤの転がり抵抗のうちタイヤの変形による抵抗は、路面の状況、速度及びタイヤの種類、構造、エア圧などの影響を受ける。

(4)タイヤの走行音のうちスキール音は、タイヤのトレッド部が路面に対してスリップして局部的に振動を起こすことによって発生する。

選択肢(4)は適切です。

スキール音とは、急激なコーナリングや急ブレーキを行った際に発生する甲高い音のことで、トレッド・ゴムと路面との間に摩擦力変動のスティック・スリップ現象が起こることで発生します。

スティック・スリップ(stick-slip)とは、もともと機械工学の用語のひとつで、接触する二つの物体が滑るとき、連続的ななめらかな滑りにならず、滑りと固着が交互に起きる間欠運動のことをいいます。

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