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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2022年03月 問題14
吸排気装置の過給機に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)スーパ・チャージャの特徴として、駆動機構が機械的なため作動遅れは小さいが、各部のクリアランスからの圧縮漏れや回転速度の増加とともに、駆動損失も増大するなどの効率の低下がある。
選択肢(1)は適切です。
スーパ・チャージャの弱点は燃費と重量にあります。
スーパ・チャージャはクランクシャフトの回転を動力源としているため、クランクシャフトへの負荷が増え、燃費の悪化を招きます。
さらにターボと比較すると部品点数が多いため、エンジン重量が増加し燃費とハンドリングのさらなる悪化を見込む。
また、スーパ・チャージャはもともと低回転域で作動することを目的に設計されているため、高回転時には対応できず、物理的損失が増えて燃費を低下させることになります。
スーパーチャージャーの有名どころとしては、CX-30があります。
マツダのSKYACTIV-Xに採用されているルーツ型スーパーチャージャーは、希薄燃焼(リーンバーン)のためのエアサプライパーツ(追加燃料は噴射しない)としての機能が強いです。
(2)2葉ルーツ式のスーパ・チャージャでは、ロータ1回転につき1回の吸入・吐出が行われる。
選択肢(2)は、不適切です。
正しくは以下の通りです。
2葉ルーツ式のスーパ・チャージャでは、ロータ1回転につき4回の吸入・吐出が行われる。
(3)ターボ・チャージャに用いられるコンプレッサ・ホイールの回転速度は、タービン・ホイールの回転速度の2倍である。
選択肢(3)も不適切です。
正しくは以下の通りです。
ターボ・チャージャに用いられるコンプレッサ・ホイールの回転速度は、タービン・ホイールの回転速度と同回転である。
(4)ターボ・チャージャの過給圧が規定値以上になると、ウエスト・ゲート・バルブが閉じて、排気ガスの一部がタービン・ホイールをバイパスして排気系統へ流れる。
選択肢(4)も不適切です。
正しくは以下の通りです。
ターボ・チャージャは、過給圧が高くなって規定値以上になると、ウエスト・ゲート・バルブが開いて、排気ガスの一部がタービン・ホイールをバイパスして排気系統へ直接流れる。