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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2022年03月 問題05
電子制御式スロットル装置の制御等に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)電子制御式スロットル・バルブは、一つのスロットル・バルブで、通常のスロットル・バルブの機能とISCV(アイドル・スピード・コントロール・バルブ)の機能を併せもっている。
選択肢(1)は適切です。
古いクルマにはISCVがあります。
アイドル・スピード・コントロールバルブ Idle Speed Control (ISC) valve と呼んだり、アイドル・エア・コントロールバルブ Idle Air Control (IAC) valveとか言っていました。
(2)トラクション・コントロール制御は、ブレーキECUなどからの信号によりスロットル・バルブを開閉し、エンジン出力を制御して走行安定性を確保している。
選択肢(2)も適切です。
トラクション・コントロールは、路面と車輪の空転を防ぐことを目的とした制御機構のひとつです。
トヨタやダイハツはTRC(タイヤ空転抑制機能)といい、ホンダとマツダの場合はTCS(トラクションコントロールシステム)、三菱はTCL(トラクションコントロールシステム)です。
(3)スロットル・バルブの開度制御が通常モードのときは、スロットル・バルブ開度とアクセル・ぺダルの踏み込み角度は比例しない。
選択肢(3)も適切です。
スノー・モードのときは、滑りやすい路面でも良好な操縦性を確保するため、アクセル・ペダルを踏み込んでも通常モードに比べてスロットル・バルブが大きく開かないように制御している。
トランスミッションのスノーモードは、常に2速固定で発進するようになり、2速でスタートすると加速性は悪くなりますが、その分しっかりとトラクション(タイヤが地面を蹴る駆動力)をかけるため、タイヤが空転しづらくなり、スリップしやすい雪道でも、滑りにくく安定した走行ができるようになるります。
トラクション・コントロールのスノーモードは、トランスミッションのスノーモードっぽくなるように、アクセル・ペダルを踏み込んでもスロット・バルブが大きく開かないように制御します。
(4)スロットル・ポジション・センサは、スロットル・バルブ・シャフトの同軸上に取り付けられ、アクセル・ペダルの踏み込み角度を検出している。
選択肢(4)が不適切です。
正しくは以下の通りです。
スロットル・ポジション・センサは、スロットル・バルブ・シャフトの同軸上に取り付けられ、スロットル・バルブの開度を検出している。