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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2022年03月 問題34

自動車の材料に用いられる鉄鋼に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

普通鋼(炭素鋼)は、硬鋼と軟鋼に分類され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。

普通鋳鉄は、破断面がねずみ色で、フライホイールやブレーキ・ドラムなどに使用されている。

合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリブデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えたもので、カムシャフトやシリンダ・ライナなどに使用されている。

球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化させるために、マグネシウムなどの金属を少量加えて、強度や耐摩耗性などを向上させたものである。


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解説

(1)普通鋼(炭素鋼)は、硬鋼と軟鋼に分類され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。

選択肢(1)が不適切です。

正しくは以下の通りです。

普通鋼(炭素鋼)は、軟鋼と硬鋼に分類され、軟鋼は硬鋼より炭素を含む量が少ない

軟鋼、硬鋼の違いは端的に言うと炭素含有量の違いで、炭素$\ce{{_6}C}$が少ないと軟らかく、多いと硬いということです。

軟鋼は、炭素含有率が、約0.12~0.30%のもの、硬鋼は 炭素含有率が、約0.30~0.50%のもののようです。

(2)普通鋳鉄は、破断面がねずみ色で、フライホイールやブレーキ・ドラムなどに使用されている。

選択肢(2)は適切です。

普通鋳鉄とは、ねずみ鋳鉄とも呼ばれ、ねずみ色をした鋳鉄です。

もっとも一般的な鋳鉄で、耐摩耗性や振動吸収性の良さから幅広く活用されています。

自動車では、ブレーキ・ドラムやシリンダー・ブロックなどの部品に使われています。

(3)合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリブデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えたもので、カムシャフトやシリンダ・ライナなどに使用されている。

選択肢(3)も適切です。

合金鋳鉄は特殊鋳鉄とも呼ばれ、ピストンリング、カムシャフト、シリンダ・ライナ、ブレーキ・ドラムなどに用いられます。

(4)球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化させるために、マグネシウムなどの金属を少量加えて、強度や耐摩耗性などを向上させたものである。

選択肢(4)も適切です。

黒鉛を小さい球状に晶出させた鋳鉄を球状黒鉛鋳鉄と呼んでおり、黒鉛の形状が球状に近いほど機械的性質(引張り強度、伸び)が優れ鋼に匹敵する強度を持ち、靭性じんせいに優れていることから、鋳鉄管や自動車のエンジンに使われます。

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