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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2022年03月 問題28

CAN通信に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

一端の終端抵抗が断線した場合、耐ノイズ性には影響はないが、通信速度に影響を与え、ダイアグノーシス・コードが出力されることがある。

CAN-H、CAN-Lともに2.5Vの状態をドミナントという。

バス・オフ状態とは、エラーを検知し、リカバリ後にエラーが解消し、通信を再開した状態をいう。

CANは、一つのECUが複数のデータ・フレームを送信したり、バス・ライン上のデータを必要とする複数のECUが同時にデータ・フレームを受信することができる。


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解説

(1)一端の終端抵抗が断線した場合、耐ノイズ性には影響はないが、通信速度に影響を与え、ダイアグノーシス・コードが出力されることがある。

選択肢(1)は不適切です。

正しくは以下の通りです。

一端の終端抵抗が断線した場合、耐ノイズ性には影響はないが、通信速度に影響を与え、ダイアグノーシス・コードが出力されることがある。

一端の終端抵抗が破損すると、通信はそのまま継続されるが、耐ノイズ性は低下する。このとき、ダイアグノーシス・コードが出力されることがある。

(2)CAN-H、CAN-Lともに2.5Vの状態をドミナントという。

選択肢(2)も不適切です。

正しくは以下の通りです。

CAN-H、CAN-Lとも2.5Vの状態をレセシブといい、CAN-Hが3.5V、CAN-Lが1.5Vの状態をドミナントという。

(3)バス・オフ状態とは、エラーを検知し、リカバリ後にエラーが解消し、通信を再開した状態をいう。

選択肢(3)も不適切です。

正しくは以下の通りです。

“バス・オフ”状態とは、エラーを検知し、リカバリしてもエラーが解消しない場合に通信を停止している状態をいう。

(4)CANは、一つのECUが複数のデータ・フレームを送信したり、バス・ライン上のデータを必要とする複数のECUが同時にデータ・フレームを受信することができる。

選択肢(4)が適切です。

余談です。

現在、車載ECU (Electronic Control Unit) 間の通信バスシステムには主にCANが使用されていますが、近年は通信の需要が急増し、自動車メーカーではCANを用いた車載ネットワークが限界に達しつつあります。

Ethernet イーサネットとCAN FDへの移行が少しずつ進んでいます。

オフィスのインターネット環境がクルマにも使われるという感じです。

車載Ethernet規格の特長としては1対のツイストペアケーブルで双方向の通信が可能という点です。

これによりハーネスの軽量化が可能であり車体重量を削減できるメリットもあります。

車載向けでは100Mbpsの通信規格としてIEEE 802.3bw、1Gbpsの通信規格としてIEEE 802.bpとして規定されています。

将来的にCAN通信は、自動運転に対応するため、車もイーサネットで5Gや6Gに進化していくものと予想されます。

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