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2G 登録試験 2014年03月 問題06
吸排気装置における過給機に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(1)が適切です。
エンジン編・吸排気装置からの出題です。
(1) ルーツ式のスーパ・チャージャでは、ロータ1回転につき4回の吸入・吐出が行われる。
この選択肢は適切です。
(2) ターボ・チャージャは、過給圧が高くなって規定値以上になると、ウエスト・ゲート・バルブが閉じて、排気ガスの一部がタービン・ホイールをバイパスして排気系統へ流れる。
この選択肢が、不適切です。
正しくは、以下の通りです。
ターボ・チャージャは、過給圧が高くなって規定値以上になるとアクチュエータのダイヤフラムが過給圧によって押され、ウェスト・ゲート・バルブが開いて、排気ガスの一部がタービン・ホイールをバイパスして流れるので、タービン・ホイールおよびコンプレッサ・ホイールの回転速度が低下します。
(3) ルーツ式のスーパ・チャージャでは、過給圧が高くなって規定値以上になると、過給圧の一部を排気側へ逃がし、過給圧を規定値に制御するエア・バイパス・バルブが設けられている。
この選択肢は不適切です。
ルーツ式スーパ・チャージャでは、急加速時など過給が必要な場合であっても、必要以上に過給圧が高くなるとノッキングなどの弊害が発生するため、過給圧が規定値になると、過給圧の一部を吸入側へ逃がし、過給圧を規定値に制御するエア・バイパス・バルブが設けられています。
(4)ターボ・チャージャに用いられているフル・フローティング・ベアリングの周速は、シャフトの周速と同じである。
この選択肢も不適切です。
ターボ・チャージャに用いられているフル・フローティング・ベアリングは、ベアリングの周速がシャフトの周速の約半分となるため、耐久性に優れています。
フル・フローティング・ベアリングは、シャフトとメタルの間、メタルとハウジングの間それぞれに潤滑油による潤滑をしており、ベアリングも固定されていないので高速に回転し、潤滑油で冷却されます。
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