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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2015年10月 問題19

CVT(スチール・ベルトを用いたベルト式無段変速機)に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

スチール・ベルトは、エレメントの伸張作用(エレメントの引っ張り)によって動力が伝達される。

プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低くなると、プライマリ・プーリの溝幅は広くなる。

Lレンジ時は、変速領域をプーリ比の最High付近にのみ制限することで、強力な駆動力及びエンジン・ブレーキを確保する。

プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が高くなると、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は小さくなる。


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解説

シャシ編・動力伝達装置からの出題です。

選択肢(2)が適切です。

(2) プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低くなると、プライマリ・プーリの溝幅は広くなる。

プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低くなると、プライマリ・プーリの溝幅は広くなりスチール・ベルトの接触半径が小さくなります。

(1) スチール・ベルトは、エレメントの伸張作用(エレメントの引っ張り)によって動力が伝達される。

この選択肢は不適切です。

正しくは以下の通りです。

スチール・ベルトは、エレメントの圧縮作用(エレメントの押し出し)によって動力が伝達される。

(3) Lレンジ時は、変速領域をプーリ比の最High付近にのみ制限することで、強力な駆動力及びエンジン・ブレーキを確保する。

この選択肢も不適切です。

正しくは以下の通りです。

Lレンジ時は、変速領域をプーリ比の最Low付近にのみ制限することで、強力な駆動力及びエンジン・ブレーキを確保する。

\( プーリ比 \\ \large{ \frac{r_2 }{r_1} =\frac{セカンダリ・プーリとスチール・ベルトの接触半径 }{プライマリ・プーリとスチール・ベルトの接触半径} } \) $$ $$

Lレンジではプライマリ・プーリの半径$ \Large{r_1}$を小さくしセカンダリ・プーリの半径$ \Large{r_2} $を大きくしプーリ比$ \frac{r_2}{r_1}$ が大きくなった場合が Low側(数値は大きいとき)です。

プライマリ・プーリの半径$ \Large{r_1}$を大きくしセカンダリ・プーリの半径$ \Large{r_2}$を小さくしプーリ比$ \frac{r_2}{r_1}$が小さい場合を High側(数値は小さいとき)であるためLow Highと数値の関係が反対なような感じを受けてすこし混乱します。

これはプーリ比の分母を$ \Large{r_1}$としたためです。

基本的には減速比の発想ですので、数値が大きければ大きな減速となることを表しています。

(4) プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が高くなると、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は小さくなる。

この選択肢も不適切です。

正しくは以下の通りです。

プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が高くなると、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は大きくなる。

2G 登録試験 2015年10月 問題19

2G 登録試験 2014年03月 問題18

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