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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2022年10月 問題34
ボデーやフレームなどに用いられる塗料の成分に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(2)が適切です。
(2)樹脂は、顔料と顔料をつなぎ、塗膜に光沢や硬さなどを与える。
(1)添加剤は、顔料と樹脂の混合を容易にする働きをする。
この選択肢は不適切です。
正しくは以下の通りです。
添加剤は、塗装の仕上がりなどの作業性や塗料の安定性を向上させる。
(3)溶剤は、塗膜に着色などを与えるものである。
この選択肢も不適切です。
正しくは以下の通りです。
溶剤は、顔料と樹脂の混合を容易にする働きをする。
(4)顔料は、塗装の仕上がりなどの作業性や塗料の安定性を向上させる。
この選択肢も不適切です。
正しくは以下の通りです。
顔料は、塗膜に着色など与えるもので、水や溶剤には溶けない(粉末固体)。
このような問題は、整備士試験として、基本的な塗料に関する知識を問うものになっています。
余談
自動車の高級メタリック塗装に用いられているものにアルミ顔料があります。
アルミ顔料は、アルミペーストとも呼ばれ、純度の高いアルミ粉や箔を主原料に粉砕・研磨し、非常に薄い鱗片状にした顔料です。
深みのある光輝感があります。
また、メタリックカラーは、溶剤に樹脂を溶かし、着色顔料を入れた普通の塗料にアルミ顔料を加えて作られる場合が多く、塗装面は光を乱反射させる性質を持ち、傷が目立ちにくくなると言われています。
板金塗装業者には、有機溶剤作業主任者という講習資格があり塗装の知識も得られます。
塗料のまとめ
顔料 | 塗膜に着色など与えるもので、水や溶剤には溶けない(粉末固体)。 |
樹脂 | 顔料と顔料をつなぎ、塗膜に光沢や硬さなどを与える。 |
添加剤 | 塗装の仕上がりなどの作業性や塗料の安定性を向上させる。 |
溶剤 | 顔料と樹脂の混合を容易にする働きをする。 |
絵の具での例
顔料とは、色のついた粉末です。
そこに接着剤となる樹脂を混ぜることで絵の具になります。
樹脂を混ぜた場合、アクリル絵の具となります。
染料は水に溶けますが、顔料は水に溶けません(固体粉末だから)。
顔料は表面に乗るだけなのでそれ単体で水に溶かし着色することはできません。
アクリル絵の具は水の中にアクリル樹脂が分散されたアクリルエマルションがのりの役割を果たし、顔料を支持体に固定します。