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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2022年10月 問題12
バッテリに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)ハイブリッド・バッテリは、正極にアンチモン($\ce{Sb}$)鉛合金、負極にカルシウム($\ce{Ca}$)鉛合金を使用している。
選択肢(1)は、適切です。
ハイブリッド・バッテリは、業務用車両や大型車、建設機械など過酷な現場でも耐えうるコスト・パフォーマンスの高いバッテリです。
ただし、寿命やMF特性はカルシウムタイプにやや劣ります。
(2)アイドリング・ストップ車両用のカルシウム・バッテリは、深い充・放電の繰り返しへの耐久性を向上させている。
選択肢(2)も適切です。
カルシウム・バッテリは、自己放電が少なく電解液の蒸発が少ない特徴がありバッテリ種類の中では長寿命です。
(3)カルシウム・バッテリは、低コストが利点であるが、メンテナンス・フリー特性はハイブリッド・バッテリに比べて悪い。
選択肢(3)が不適切です。
正しくは以下の通りです。
低アンチモン・バッテリは低コストが利点であるが、メンテナンス・フリー(MF)特性はハイブリッド・バッテリに比べて悪い。
アンチモン・バッテリは、自己放電が多いので安いです。
(4)電気自動車やハイブリッド・カーに用いられているニッケル水素バッテリは、電極板にニッケルの多孔質金属材料や水素吸蔵合金などが用いられている。
選択肢(4)は、適切です。
ニッケル水素バッテリは、負極に水素吸蔵合金、正極に水酸化ニッケルを用いた製品です。
同じく正極にニッケルを用いているニカド電池と比較して カドミウムの代わりに水素吸蔵合金を用いているため高価です。
しかし、 大電流を用いた充放電が可能で、単位質量あたりの電池容量も大きいことが特長です。
さら、ニッケル水素バッテリは、他の充電池と比較してメモリー効果 (完全に放電せず継ぎ足し充電を繰り返すと、放電中に電圧の降下が起こる効果) が比較的小さいことも特長で、 性能を劣化させることなく繰り返し使用することが可能なバッテリです。