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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2022年10月 問題20
アクスル及びサスペンションに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
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解説
(1)一般にロール・センタは、車軸懸架式サスペンションに比べて、独立懸架式サスペンションの方が高い。
選択肢(1)が不適切です。
正しくは、以下の通りです。
一般にロール・センタは、車軸懸架式のサスペンションに比べて、独立懸架式のサスペンションの方が低い。
ロール$roll$は、地面の上を”ごろんごろんと転がる”イメージだと思います。
ローテイト$rotate$は、中心を軸に”くるくる回る”ときに使われます。
ロール・センタのロールは、あくまでも車体と路面の関係ですから、ローテーションでなくロールということでしょう。
ロールは、ロール・センターと重心がずれている(遠ざかる)ために発生します。
「ロール・センタ(車の回転する軸)から重心が遠ざかる」ということは、 振り子の原理でロールしやすくなるという事を意味します。
自動車は、一般にロール・センターが重心よりも低い位置にあります。
車軸懸架式は独立懸架式に比べてロール・センターを高く取れます。
一方で重心はロール・センターほど高くはならないことが多いので重心とロール・センターの距離も小さくなり、結果的にロールが小さくなります。
(2)ピッチングとは、ボデー・フロント及びリヤの縦揺れのことをいう。
選択肢(2)は、適切です。
(3)車軸懸架式サスペンションは、左右のホイールを1本のアクスルでつなぎ、ホイールに掛かる荷重をアクスルで支持している。
選択肢(3)も適切です。
(4)全浮動式の車軸懸架式リヤ・アクスルは、アクスル・ハウジングだけでリヤ・ホイールに掛かる荷重を支持している。
選択肢(4)も適切です。