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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2022年10月 問題32
次の諸元の自動車がトランスミッションのギヤを第3速にして、エンジンの回転速度3,000min-1、エンジン軸トルク160N・mで走行しているとき、駆動輪の駆動力として適切なものは次のうちどれか。ただし、伝達による機械損失及びタイヤのスリップはないものとする。
解説
教科書に記載されている公式です。
\[ \require{cancel} \begin{align*} F_3 = \frac{T_E \times i \times η}{r} \end{align*} \]
ただし、
\[ \begin{align*} F_3&:第3速時の駆動力[N] \\ T_E &:エンジンのトルク[N・m] \\ i &:総減速比 \\ η&(イータ):動力伝達効率 \\ r&:駆動輪タイヤの動荷重半径[m] \\ \end{align*} \]
題意により伝達による機械損失はありませんから動力伝達効率\( \Large{η} \)は、1となります。
総減速比\( \Large{i} \)は、第3速の変速比とファイナル・ギヤの減速比を掛け算したものです。
駆動輪の有効半径\( \Large{r} \)は、\( \large{0.4[m]} \)です。
駆動輪の駆動力$\ \large{ F_3 } $を求めてみましょう。
\[ \require{cancel} \begin{align*} F_3 &= \frac{ 160 \times 1.3 \times 4.5}{0.4} \\ \\ &=\frac{\cancel{16} \times 13 \times 45}{\bcancel{4}}\\ \\ &= 4 \times 13 \times 45 \\ \\ &= 2,340N \end{align*} \]
選択肢(3)が適切ということになります。