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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2022年10月 問題33

ギヤ・オイルに用いられる添加剤に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

ギヤ・オイルには性能を向上させるため、種々の添加剤が加えられており、ギヤ・オイル特有の添加剤には、油性向上剤と極圧添加剤がある。

腐食防止剤は、高荷重・高速の歯車に重要な役割を果たしており、耐圧性の向上、極圧下での油膜切れや摩耗の防止などの作用がある。

酸化防止剤はオイルに含まれる、ろう(ワックス)分が結晶化するのを抑えて、低温時の流動性を向上させる作用がある。

粘度指数向上剤は、温度変化に対して粘度変化を大きくする作用がある。


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解説

選択肢(1)が適切です。

(1)ギヤ・オイルには性能を向上させるため、種々の添加剤が加えられており、ギヤ・オイル特有の添加剤には、油性向上剤と極圧添加剤がある。

油性向上剤は耐荷重添加剤の1つで、油性剤、潤滑性向上剤とも呼ばれ、低荷重下における摩擦面に油膜を形成し、摩擦および摩耗を減少させます。

油性向上剤は、金属に対する吸着性及び油膜の形成力を向上させ、摩擦係数を減少させる作用があります。

油性向上剤は、金属表面に吸着膜を形成することによって潤滑性能を向上させる添加剤です。

ギヤ・オイル特有ともいえる耐荷重添加剤とは、金属摩擦面を油膜で隔てることができず金属面が接触する境界潤滑が発生する際に機能するもので、油性向上剤極圧添加剤、摩耗防止剤などに分類されます。

摩耗防止剤と極圧添加剤は、高荷重下あるいは低速度下の境界潤滑領域で油膜と金属表面の酸化保護被膜が破れた時に、金属表面と反応して別の被膜を形成し、摩擦面の直接の接触を妨げて金属面の融着を防止します。

極圧添加剤は金属表面との反応が摩耗防止剤よりも早く、より大きい荷重に耐えることができます。

(2)腐食防止剤は、高荷重・高速の歯車に重要な役割を果たしており、耐圧性の向上、極圧下での油膜切れや摩耗の防止などの作用がある。

この選択肢は、不適切です。

正しくは以下の通りです。

極圧添加剤は、高負荷・高速の歯車に重要な役割を果たしており、耐圧性の向上、摩擦の防止などの作用がある。

腐食防止剤は、錆や酸化から金属を守るための添加剤です。

(3)酸化防止剤はオイルに含まれる、ろう(ワックス)分が結晶化するのを抑えて、低温時の流動性を向上させる作用がある。

選択肢(3)も不適切です。

正しくは、以下の通りです。

流動点降下剤は、オイルに含まれる、ろう(ワックス)分が結晶化するのを抑えて、低温時の流動性を向上させる作用がある。

(4)粘度指数向上剤は、温度変化に対して粘度変化を大きくする作用がある。

選択肢(4)も不適切です。

正しくは、以下の通りです。

粘度指数向上剤は、温度変化に対して粘度変化を少なくする作用がある。

粘度指数向上剤は、潤滑オイルの低温時における粘度と高温時における粘度との差を小さくする作用があります。

【ギヤ・オイル】

2G 登録試験 2022年10月 問題33

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潤滑剤

【エンジン・オイル】

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