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2G 登録試験 2014年10月 問題11

冷却装置に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

粘性式ファン・クラッチは、ラジエータを通過した空気温度を感知しており、サーモスイッチのON・OFFによってファンの回転速度を制御している。

冷却水の循環経路に設けられているサーモスタットでは、冷却水温が上昇して規定値になると、サーモスタットのバルブが開き、冷却水はラジエータへ循環して放熱が行われる。

エンジンがオーバヒートする原因として、冷却系統のラジエータ・キャップの不良が考えられる。

電動ファンは、ファンの駆動をモータによって行っており、必要に応じてラジエータに通風することで冷却水の冷却を行っている。







解説

選択肢(1)が不適切です。

エンジン編・冷却装置からの出題です。

(1) 粘性式ファン・クラッチは、ラジエータを通過した空気温度を感知しており、サーモスイッチのON・OFFによってファンの回転速度を制御している。

この選択肢が不適切です。

正しくは、以下の通りです。

粘性式ファン・クラッチは、ラジエータを通過した空気温度を感知して、粘性油(シリコン・オイル)を流入及び排出させ、ファンの回転速度を制御している。

粘性式ファン・クラッチのサーモスタットは、スライド・バルブと一体になっています。

スライド・バルブは、流入孔の開閉を行います。

(2) 冷却水の循環経路に設けられているサーモスタットでは、冷却水温が上昇して規定値になると、サーモスタットのバルブが開き、冷却水はラジエータへ循環して放熱が行われる。

この選択肢は、適切です。

この問題文は重要ですね。

ぜひ理解しておきましょう。

冷却水は、ウォータ・ポンプによってシリンダ・ブロック及びシリンダ・ジャケット内を循環しているが、冷却水温が上昇して規定値になると、サーモスタットのバルブが開き、冷却水はラジエータへ循環して放熱が行われる。

(3)エンジンがオーバヒートする原因として、冷却系統のラジエータ・キャップの不良が考えられる。

この選択肢も適切です。

この問題の出題項目は、故障原因探究からです。

エンジンがオーバヒートする原因として、冷却系統の原因は以下の通りです。

① ラジエータの破損または腐食
② ウォータ・ポンプのシールの摩耗
③ ホースおよびパイプのき裂またはクランプの緩み
④ シリンダ・ヘッド・ガスケットの損傷
⑤ ラジエータの詰まり
⑥ サーモスタットの不良
⑦ ウォータ・ポンプの不良
⑧ 冷却経路に水あかの付着
ラジエータ・キャップの不良
⑩ 補機駆動用ベルトの滑りまたは切れ
⑪ ファン・クラッチの不良
⑫ 電動ファン・モータまたはリレーの不良
⑬ 水温センサまたはサーモスイッチの不良

(4)電動ファンは、ファンの駆動をモータによって行っており、必要に応じてラジエータに通風することで冷却水の冷却を行っている。

この選択肢は、適切です。

2011年10月 登録試験 問題08

2011年03月 登録試験 問題07

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